どういう人がコンスパイラシー|陰謀論を信じやすいのか、その特徴と要因



コロナ禍中、異様な社会現象となったコンスパイラシー|陰謀論。
コンスパイラシー|陰謀論を身近にいる人からいきなり説かれてたじろいだ経験を持つ人は多いのでは。

このほどコンスパイラシー|陰謀論を信じる人の特徴や原因について、予想を裏切った(?)とても興味深い研究結果が発表されました。
その一部をこの編で簡単に紹介していきます。

コンスパイラシー|陰謀論は再びいつなんどき起こりえるかもしれせん。
その時に備えるためにも、ぜひ最後までご覧ください。

はじめに

Kia ora

コンスパイラシー| 陰謀論に強く惹かれる人について不思議に思ったことはありませんか?
以前は何気ない会話を交わしていた人が、どうして急に反体制や反社会的な意見を振りかざすようになったのかと。

それまでコンスパイラシー| 陰謀論はアメリカ合衆国やヨーロッパで政治に関するものが飛び交っていました。ですが、コロナ渦という未曾有の事態に陥るとまるで一気に吹き出したように、世界中でコンスパイラシー| 陰謀論が展開されるようになりました。
ここニュージーランドも、そして日本もその例外ではありません。

今振り返っても、まるで何かに取り憑かれたように陰謀論を唱えてた人たちに一体何があったのか不可思議でなりません。

そんな疑問に答えるために、陰謀論を信じる心理状態について最近発表された研究結果の中から抜粋して紹介していきます。
ご参考になればありがたいです。

陰謀説とは

皆さんもうご存じかと思いますが、改めてconspiracy |陰謀論とは何かについて説明します。

重大な事件や社会現象について、公的な説明を否定し、「影の支配者」や「強力な秘密組織」による意図的な陰謀が原因だと主張する仮説などを conspiracy |陰謀論と呼びます。明確な証拠がない、あるいは不十分なまま、世界は裏で操られていると信じる心理的傾向を指し、否定的なニュアンスで用いられます。 

陰謀論の例としては「アメリカ同時多発テロ事件(9.11)の自作自演説」「世界を牛耳る秘密結社や政府の裏組織に関する噂」などが有名です。

数ある conspiracy |陰謀論に共通している特徴に

が見られます。

このように、根拠が薄いにもかかわらず、人々が「世の中の裏側を知っている」という優越感や、不透明な現状への不安を解消するために信じられることが多い現象です。 

陰謀論を信じやすい人の特徴


前置きが長くなりましたが、ここからいよいよ本題の、どうしてconspriracy | 陰謀論を信じやすい人がいるのか、その理由を説明していきます。

これから紹介する内容は今年1月に*Springer Nature Link社の学術誌*「Cognitive Processing|認知処理」に掲載された研究結果です。

* Springer Nature Linkは、Springer Nature 社が提供する科学・技術・医学・社会科学・尋問化学の電子ジャーナルや書籍を網羅した世界最大のオンライン逆術プラットフォーム。研究者や臨床医、学生、専門家向けの最先端の学術成果や専門的知識が提供され研究コミュニティの発展を支える不可欠なインフラである。

*「Cognitive Processing | 認知処理」とは、人間が感覚器から情報を取り込み、脳で整理・記憶・判断して出力する一連の心理プロセス。主に「継次処理(順序立てて処理)」と「同時処理(全体を統合して処理)」の2つの様式があり、これらは個人の認知特性や学習スタイルに影響する。

「Cognitive Processing|認知処理」での研究結果として、陰謀論を信じる人の特徴として次の3つの点がまとめられています。この研究は550人以上の思考パターンを調査結果に基づいています。

というように、「単純だから騙されやすい」人が陰謀論を信じやすい訳ではありません。むしろその逆で、学や教養、社会経験もある人が陥ってしまうようです。

どうしてあの人が陰謀論なんかを?という疑問はこれで解けるのではないでしょうか。

どのようなタイプの人が陰謀説を信じやすいかはわかりました。
次は、何故人は陰謀説を信じるかという点についてです。

「Cognitive Processing|認知処理」誌は、

世界は複雑で、出来事は混沌としていて予測不可能、そしてしばしば混乱を招いている。
そうした状況の中で、陰謀論は整然とした説明を与えてくれるという、非常に魅力的なものを提供するから

と説明した上で、具体的な理由として次の二点を挙げています。

そして陰謀論自体も、そういうロジック型思考の人に相容れるように出来事を非常に構造化し、内部的に一貫しているように見える形で提示し続けます。

ですので、陰謀論を信じる人々には陰謀論は

未解決だった事柄が一つにまとまり、偶然の一致が証拠となり、複雑な出来事が明確な物語へと還元される

と正当な論としてとらえられます。

陰謀論を唱える人は、他の意見を聞き入れず自分の意見に固執する特徴があります。

今回の研究ではこの固執する理由として、構造化された説明を強く好む人は新たな証拠を提示されても、自分の見解を変える可能性が低いことが判明しています。

これは必ずしもその人が非合理的であることを意味するわけではありません。むしろ、脳が情報を整理する際の好みを反映していると分析されています。

ただ明解で首尾一貫したシステムを求める欲求は、時にシステムそのものに疑問を抱く意欲を凌駕するからだそうです。

陰謀説を信じる人にいくら他人が何を言っても「いやあなたは何も知らない。私だけが知っている」という訳です。

陰謀論への対応

このような陰謀論に関しての研究結果を踏まえて、陰謀論に対してどう対応するべきなのかニュージーランドの心理学者は次のように語っています。

陰謀論が終焉することなく、再度世間を騒がすことが近い将来あるかもしれません。
そうなった時の為にも是非最後までお読みください。

陰謀論は単なる無害な憶測ではありません。

陰謀論は、制度への信頼を損ない、公衆衛生に関する意思決定に影響を与え、不安を増大させ、人間関係を悪化させ、誤情報を拡散させる可能性があります。

したがって、人々がなぜ陰謀論を信じるのかを理解することはとても重要です。

今回の研究で明らかになったことは、単に事実を提示するだけでは、必ずしも人の考えを変えるには不十分であるということです。
陰謀論への信念が、秩序や予測可能性への欲求といったより深い心理的ニーズを満たしているとすれば、対処の方法として単に事実を訂正するだけのでは聞き入れられる余地がありません。

ですので、陰謀説を信じる人々が世界をどのように理解しているかという、異なる視点を認識することが必要です。

今回の研究から得られた最も重要な教訓は、陰謀論を信じることは必ずしも論理的思考の欠如によるものではない、ということです。

時には、それは不確実な状況を理解しようとする人間の欲求から生じるのです。

私たちの脳はパターン認識能力に優れており、その能力は多くの場合、私たちが世界を理解する上で役立っています。

この傾向を理解することは、他者だけでなく自分自身の中にも存在する誤情報を見抜くための、最も強力なツールの1つとなることでしょう。

あとがき

私自身がパズルもそれから論理的に考えることも好きなので、この編で紹介した陰謀論の研究結果は私にとって警笛を鳴らす内容でした。
読者の中には同じような思いをした方がいらっしゃるかもしれませんね。

元々深く考える性格にとって、陰謀論が溢れているソーシャルメディアは火に油を注ぐようなもの。ニュージーランドではそのソーシャルメディアのアルゴリズムに規制をかける方針で政府が動いています。これが、妄信的な行動に少しでもいいから歯止めになればいいのですが。。、

Ngā mihi
wonderer