ウェリントンの現地日本人の食のオアシス:レストラン『TATSUSHI/たつし』

 

Kia ora

ウェリントンには『TATSUSHI/たつし』という現地日本人に親しまれている日本食レストランがあります。

ニュージーランドには西欧化した日本食レストランが多い中で、『たつし』では昔懐かしい本物の和食がいただけます。ですので現地日本人にとって、『たつし』は食のオアシスのような存在です。

この編ではその『たつし』レストランを詳しく紹介ます。
これからウェリントンを訪れる方、食事のプランに是非ご参考くださいませ。

    はじめに

以前このブログで、ウェリントンらしいシーフード・レストランとして Ortega (オーテガ)を紹介しましたが、今回ご紹介する『TATSUSHI/たつし』でも、よりとりどりの新鮮な魚料理がいただけます。

せっかく海に囲まれたニュージーランドに来たからには美味しいシーフードを堪能したい方、それから洋食には飽きて久しぶりに和食をという方にはぴったりです。

   『たつし』レストラン特徴

『TATSUSHI/たつし』レストランの魅力は、何と言っても正真正銘の和食が味わえることです。飾り気のない昔懐かしい母の味と言ってもよいかと思います。
その為、洋食化、フュージョン化した日本食レストランはもの珍しさも手伝って一回食事して終わりになりがちですが、この『たつし』は、現地日本人が機会がある度にリピートする稀なレストランです。

『たつし』は日本で長年調理師として働いたオーナーシェフのたつしさんが、伝統的な日本食を伝えるという志の元2012年に開店しました。

その『たつし』の美味しさの決め手は「だし」にあります。毎朝鰹(カツオ)と昆布で「だし」を取っているそうで、汁物や煮物は香りや味に深みがありながらまろやかな味わいです。既成のだしを使ったただ濃い味だけの味と味覚が全く違います。

本物の「だし」と並んで、新鮮な魚や野菜も特筆に値します。
魚料理として、刺身や寿司の他にも焼き魚、お茶漬けなどが楽しめます。極めつけはランチ時間に出る海鮮丼です。夢心地にさせてくれることでしょう。

もう一つの特徴は、メニューが西欧人向けの奇抜で華々しい創作料理ではなく、日本の小料理屋で出るような定番の和食だということです。

アルコールのメニューも種類が豊富で、日本のビールやお酒はもちろんワインもニュージーランドで厳選された各種が揃っています。

そして、落ち着いた照明の下、和の雰囲気の中でくつろいで食事できる点もありがたいです。

  メニュー一例

上の写真は『たつし』レストランのメニューのほんの一例です。百聞は一見に如かず。これで正統派の和食だと分かって頂けたことでしょう。

写真一枚目の刺身は、サーモン、クロダイ、ワレハウ、ホウボウ、ハマチの盛り合わせです。いつも新鮮な魚が使われています。魚介類が好きな方には生ガキと並んでお薦めの逸品です。

個人的な好みで必ず注文しているのが、大根サラダ、鳥の唐揚げ、茶碗蒸し、お茶漬けです。大根サラダはこれまた新鮮でしゃきしゃきと歯応えが良い大根に、自家製の玉ねぎのドレッシング、それから上質のかつおぶしがこれでもかっていうくらい沢山のっています。鳥の唐揚げは衣の皮が薄くてサクサクしていて、中の肉は柔らかく仕上がっています。茶碗蒸は出汁が効いていて絶妙に美味。お茶漬けもしかり。出しが効いてマグロの味を活かしたまま頂けます。
ランチの海鮮丼は、新鮮な魚とほんのりとした味の酢飯が上品で、一度食べたら忘れない味です。

 

    アクセス情報

『TATSUSHI/たつし』はウェリントン市の街の中、それも観光名所のキューバ・モールのすぐそばに位置します。平日でも混んでいる時があるので、早めにテーブルを予約しておきましょう。

ランチ時間は現在木~土曜日のみ営業中です

住所: 19 Edward Street, Te Aro, Wellington 

営業時間:(夜)火~土曜日 5 – 10:00 pm
     (昼)  木~土曜日  11:30 – 2 pm
                       日、月曜日 閉店

HP : https://www.tatsushi.co.nz/
電話: 04 472 3928

  あとがき

『たつし』では家族の誕生日などのお祝い事や親しい友人との語らいに、時には一人でランチを取ったりと色々な機会に食事し、その度に幸せな気持ちになります。

先週、家族の揉め事で落ち込んでいるKiwi (ニュージーランド人)の友人の憂さ晴らしも兼ねて夕食を取りました。友人は美味しいお酒を飲みながら、そして食事に舌鼓を打ちながら私に色々と話し、レストランを出た時にはいつもの明るくて優しい彼女自身を取り戻していました。

これも『たつし』のおかげ。日本人にとってはとてもありがたい存在です。

Ngā mihi
wonderer

ABOUTこの記事をかいた人

1997年にNZに渡航。以来住み心地がよく現在に至る。旅行、ホテル業界を経て現在は教育業界に従事。 趣味は、ガーデニング、アートと映画鑑賞、夏のキャンプ旅行。 パートナーと中学生娘とウェリントン在住。