『He hōnore|へ・ホノレ』練習してNZ公式行事に備えよう!マオリ族のワイアタ特集④

Kia ora

kei te pēhea koutou ? 皆さんお元気ですか?

久しぶりにニュージーランドの先住民族マオリの伝統芸能 waiata | ワイアタ、歌を紹介します。
waiata | ワイアタ第四弾となる今回は、『 He hōnore|へ・ホノレ』をお届けしています。

『 He hōnore|へ・ホノレ』はニュージーランドではとてもよく知られたワイアタで、公式行事や冠婚葬祭、そして学校などで盛んに歌われています。

ニュージーランドに住んでいる人はこの機会に『 He hōnore|へ・ホノレ』を練習してみませんか?

waiata | ワイアタとは?

まず『 He hōnore|へ・ホノレ』を紹介する前に、waiata | ワイアタと呼ばれる歌そのものについて簡単に紹介します。

waiata | ワイアタはニュージーランドの先住民マオリ族の伝統芸能の歌を指します。

マオリ族にとって、ワイアタを歌うことはただ単にその場や気持ちを活気づけるだけが目的ではなく、伝統儀式の進行などマオリ文化の重要な役割を担います。

そしてワイアタには何百種類もの歌があり、TPOや場所に応じた曲や部族を起源とするものを選んで歌われます。

詳しくは↓をクリックしてご覧ください。

『 He hōnore|へ・ホノレ』歌詞と意味

それでは肝心の『 He hōnore|へ・ホノレ』の歌詞です。
マオリ語の歌詞の後に、日本語訳を付けています。
YouTube の動画に合わせて一緒に歌ってみてくださいね。

栄誉と栄光と平和がこの地に。

善き思いがすべての人に、永遠に、永遠に訪れますように。
アーメン。

主は私の命の砦です。

由来

『Te hōnore | テ・ホノレ』は、キリストが生まれたときに羊飼いたちに天使が言った言葉に由来します。


“Kia whai kororia te Atua i runga rawa, kia mau te rongo ki runga ki te whenua,
      me te whakaaro pai ki nga tangata.”

「いと高きところには神に栄光が、地には人々に平和と善意がありますように。」
(*ルカ 福音書2:14)


この聖書からの引用は、古くからマオリ族の*Ringatū |リンガトゥ教会で*karakia|カラキア(祈り)に用いられていました。
次第に様々なバリエーションが生まれ、karakia | カラキアの冒頭部分がwaiata | ワイアタとして歌われるようになりました。

『Te hōnore | テ・ホノレ』は神聖な意味をもつことと、また歌いやすさからまたたくまに全国に広がり、特に学校式典などで盛んに歌われるようになりました。

*福音書(ふくいんしょ)
新約聖書の冒頭に位置するマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネによる4つの文書の総称です。イエス・キリストの生涯、教え、死、そして復活を記録した「良い知らせ(福音)」であり、キリスト教信仰の核心となる書物。 

*Ringatū |リンガトゥ教会
ニュージーランドのマオリ教会で、1868 年にテ・クーティ・アリキランギ・テ・トゥルキ、通称テ・クーティによって設立されました。旧約聖書の教えと、イスラエル人とマオリの経験を並行して、伝統的なマオリのプロトコルと融合させ、精神的な抵抗と文化的存続の運動として機能。Ringatūの意味は上げられた手(マオリ語でリンガ(「手」)トゥ(「上げられた」)を意味する。

* Karakia | カラキアの詳細はこちらを。

現在

現在ニュージーランドでは『Te hōnore | テ・ホノレ』は平和と敬意を歌う普遍的な歌として、様々な場面で歌われています。
国家的な行事や学校でのイベントの際のほか、葬儀、結婚式、追悼式などで、精神的な安らぎをもたらすために頻繁に歌われます。

また、特に小学校での*カパハカと呼ばれるマオリ族の歌と踊りを行うグループでは、この『Te hōnore | テ・ホノレ』は必ずと言っていいほど演目の一つになっています。

* カパハカの詳細は↓をクリックしてご覧ください。

あとがき

私の子供が小学生の頃はイベントや学期最後の日などはこの『 He hōnore|へ・ホノレ』を振りつきで歌っていました。

私自身もワイアタ・グループでこの『 He hōnore|へ・ホノレ』を歌っていたことがあるので、行事で歌われる際は一緒に歌っています。

この機会に皆さんも練習して本番に備えてみませんか?

Ngā mihi
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