Tēnā koutou Katoa
お待たせしました。
ニュージーランドのグリーンストーンの続編です。
今回は、これからグリーンストーン /Pounamuの( ポウナム )のペンダントを買われる方に、正しいデザインを選ぶことができるようにそれぞれのデザインのデザインの意味を紹介します。
そもそもグリーンストーンとは何か知りたい方は是非ごちらをご覧下さい。
目次
グリーンストーンは自分に買うものではなく、人に贈るものである
まず、モチーフについて説明する前に、是非皆さんに知っていただきたいことがあります。
それは、グリーンストーン /pounamuのペンダントなどの装飾品は、人から贈られたものを身に着けることになっています。自分用に購入するものではありません。
前編のグリーンストーン/pounamuとマオリ族の密接な関わり合いの中で、グリーンストーン /pounamuはその昔、マオリの生命線を張るとても道具としてとても貴重なものであることを説明しました。
それ故に、敵対関係にある部族と和解した時や、結婚が決まった時の結納品としてグリーンストーン /pounamu が交換され、その石の大きさや美しさなどが愛でられたり、比べられていたそうです。
この事が由縁で、現在でも、人に贈答するという習慣が残っているという訳です。
モチーフには色々な意味がある
グリーンストーン /pounamu に刻まれたモチーフは、それぞれMāori族の慣習や霊心的な意味が込められています。
贈り物として選ぶ際は、デザインの見た目の良さだけでなく、その意味も知っておいた方がよいでしょう。
特に、胸から下げるペンダントとして身に着けるグリーンストーン /pounamu は、直接肌の上に着けることによって、その人のエッセンスを吸い込むと言われてます。
現在でも、身に着けていた人が他界した後その子孫が身に着けることによって、家族の絆や伝統をより深めていく習わしがあるほどです。
● Koru / Sprial / コル― : 生命、成長、希望、調和
シダの葉が開く前の螺旋状のつぼみを Koru/コル―と言います。
少しづつ開いて葉になることから、新しい人生の始まり、生命、希望を象徴します。
また、バランスの取れた形は、調和、平穏に結び付けられることもあります。
この Koruは、ニュージーランド航空のロゴを初め色々な分野で広く使われており、もっとも人々に親しまれているデザインだと言っていいでしょう。
● Hei Matau / hook / 釣り針 : 旅行安全、商売繁盛、繁栄
マオリ語でヘイマタウと言われるこの釣り針の形は、元はマオリ神話に登場する海神 Tangaroa ( タンガロア )に敬意を表し作られたと言われています。
その昔、漁に出る人は、安全な船旅と大漁を願い必ずこのペンダントを身に着けていました。
現在では、人と海の良好な関係を願い、これから海外へ旅立つ人や、新しくビジネスを始める人へのプレゼントとして人気があります。
● Pikoura / twist / ねじり - 愛情、友情、忠実
マオリ語の pikoura とは、シダの一種のPikopiko fern の新芽が互いに絡み合いながら成長する様子を指します。
このため、この pikoura/ねじり型のデザインには、友情や恋愛、家族間などの人間関係が良好でより長く続くようにとの願いが込められています。
一般的に、写真上のねじりが一つで数字の8の形をしたのものは、二人の関係について、ねじりが二つ以上のものは、個人の間ではなく異なる文化や国の間と広い範囲を意味します。
● Toki / adze / 斧 - 勇気、重要、力強さ
ヨーロッパ人が入植して鉄の道具をもたらすまで、マオリ族はグリーンストーン /pounamu ( ポウナム ) の斧を使って木を切り倒し家屋やカヌーを作っていました。それ故、この Toki と呼ばれる斧型のデザインは、力強さと勇気を象徴するとして、マオリ族の酋長が儀式や戦いの場などで身に着けていました。
現在ではラグビー選手などが写真会でよく身につけています。
あとがき
これまでグリーンストーンのモチーフを紹介しました。
くどいようですが、グリーンストーンは自分で買ったものではなく、人から贈られたものを身に着けることを覚えていただければと思います。
尚、グリーンストーンのヘイティキ ( Hei Tiki ) のデザインについては別の編で紹介しています。是非こちらもご覧ください。
Ngā mihi
wonderer