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ニュージーランドのオペラ歌手が名誉あるフランスのフランス芸術文化勲章(Ordre des Arts et des Lettres)のシュヴァリエ(Chevalier:騎士)を受賞したという朗報が舞い込んできました。
そのオペラ歌手の名前はペネ・パティ。
サモア出身のテノール歌手で、10年ほど前にニュージーランドでオペラ旋風を巻き起こしたSOLΞ MIOで歌っていました。
この編では、そのペネ・パティについて詳しく紹介してきます。
ペネ・パティはどんな人?
それでは、まずは今回特集記事として紹介するオペラ歌手ペネ・パティがどんな人か簡単に紹介します。
ペネ・パティは、パリ国立歌劇場、ロイヤル・バレエ・オペラ、メトロポリタン歌劇場など、ヨーロッパの一流舞台で公演を行う初のサモア人テノール歌手です。
モーツァルト、マスネ、ドニゼッティ、グノー、プッチーニ、ヴェルディなど、幅広いジャンルの役柄をこなす卓越した多才さを誇ります。その歌声はルチアーノ・パヴァロッティに例えられることが多く、フランス語オペラとイタリア語ベルカントの両方における彼のスタイルは高く評価されています。

現在スイスで公演中パティは、8月にニュージーランドに戻りウェリントンで上演されるオペラ「マノン」の舞台に立ち、その後サンフランシスコ、ドレスデン、ベルリンで公演が予定されています。
ちなみに「マノン」は追加公演を含めた4回目の公演のチケットは完売しているという人気ぶりです。
また、今年は南オークランドの教会ホールから国際的な舞台へと歩んだ道のりを描いたドキュメンタリー映画『テノール:私の名前はパティ』が国内で上映され、大ヒットしました。
というように、ペネ・パティはニュージーランドは勿論、世界で大活躍しているオペラ歌手です。
せっかくですので下の動画をクリックしてペネの歌声を聴いてみませんか?
曲名はプッチーニの代表曲「Nessun dorma(誰も寝てはならぬ)」。3年前にフランスの屋外ステージで収録されています。
フランス芸術文化勲章のシュヴァリエとは?
ぺネ・パティがどんなに素晴らしいオペラ歌手かわかっていただけたかと思います。
次は、そのぺネ・パティが受賞したフランスのフランス芸術文化勲章(Ordre des Arts et des Lettres)のシュヴァリエ(Chevalier:騎士)がどんなものなのか、簡単に紹介します。
フランス芸術文化勲章(Ordre des Arts et des Lettres)のシュヴァリエ(Chevalier:騎士)は、フランス文化省が授与する名誉ある勲章です。芸術や文学の分野で卓越した功績を残した人物や、その普及に貢献した人物に贈られます。
フランスの勲章にはシュヴァリエ(騎士)、オフィシエ(将校)、コマンドゥール(騎士団長)の3等級があり、シュヴァリエはその最初の入り口となる勲章です。

日本人の受賞者には、村上春樹、筒井康隆、松本零士、北野武、河瀬直美、高畑勲、坂東玉三郎、田中泯、草間彌生、安藤忠雄、隈研吾、黒川紀章、山本耀司、宮本茂、坂本龍一ら多岐にわたる著名人が名を連ねています。
仏芸術勲章受章の喜びの言葉
ペネ・パティは、ラジオ番組のインタビューの中で、フランス芸術勲章シュヴァリエ受賞について、
授与の知らせを受け取った時には本当に驚いた。
特に「フランス語が通じない国」出身で、オペラをこれほどまでに上演するなんて想像もしていなかった自分にとって、感慨深い瞬間だった。
フランスに初めて来た時、フランス語を学び、フランスの音楽に尽くそうと決意した。
フランス語で芸術文化勲章(Ordre des Arts et des Lettres)と呼ばれるこの賞を受賞できたことは、自身の活動が認められた大きな証だと思う
だと語っています。
受賞スピーチをフランス語で行ったパティは、
ものすごく緊張したけど、今が最高の瞬間だと思った
そうです。白金のメダルは家でも身に着けていて、奥さんに呆れているとか。
(出展:https://www.rnz.co.nz/life/music/kiwi-samoan-opera-star-blown-away-by-french-arts-knighthood)
ペネ・パティのプロフィール
それでは、ペネ・パティの生い立ちや経歴を見ていきましょう。
Pene Pati。
1987年、
サモアのアピアに生まれる。
家族で1989年にサモアからオークランド郊外のマンゲレに移住し、家族と歌を歌っていた。

大学で所属していたラグビーチームに付属する合唱団で歌っていたところ、教師からオペラ歌手を目指すよう励まされる。2011年ベルカントの技術を習得するためイギリスのカーディフに留学、NZ出身のソプラノ歌手のキリ・テ・カナワと出会い、彼女の財団から若いテノール歌手として支援を得る。その後南オークランドに戻り、同じくテノール歌手である兄のアミタイ、そしてバリトン歌手のいとこであるモーゼス・マッケイと共に、サモア出身のトリオ、Sol3 Mio(SOLΞ MIOと表記)を結成し、演奏活動を行う。デビューアルバムは2014年と2015年NZの最高記録セールスを達し数々の賞を受賞。
同時に2015年のプラシド・ドミンゴ主催オペラリア国際声楽コンクールで第2位と聴衆賞など数々の国際賞を受賞し、2017年オペラ舞台で初のソロ役に挑戦、『リゴレット』のマントヴァ公爵役を演じ、驚異的な才能を発揮していると絶賛される。2019年『ロメオとジュリエット』のロメオ役で再び成功を収め、以後リリックテノール役として引っ張りだことなりパリ・オペラ座など次々とヨーロッパの有名なオペラ劇場に出演している。
2016年国際的に高く評価されているエジプト生まれNZ育ちのソプラノ歌手、アミナ・エドリスと結婚。2014年のコンサート中にステージ上で彼女にプロポーズしたことで有名である。
あとがき
今から18年ほど前にウェリントンで行われたイタリアのお祭りで、ペネの歌声を聴いたことがあります。その時は決して上手だと思いませんでしたが、自分でサモア人がオペラを!?などの冗談を交えるなどで、その場が大いに沸きイタリア人もとても楽しんでいました。
締めくくりの曲は、ペネのお父さんが大好きな曲の触れ込みで「Nessun dorma(誰も寝てはならぬ)」でした。
ウェリントンで公演の「マノン」は完売でチケットが取れませんでしたが、またいつかペネの生の声を聴きたいと思う今日この頃です。
Ngā mihi
wonderer




















