Kia ora koutou !
今回のマオリ語のブログでは、マオリ語の人称代名詞を紹介します。
例えば「あなた方」のような複数形の人称代名詞にバリエーションがあるなど、マオリ語の代名詞は日本語や英語より少し複雑です。
慣れるまでは戸惑うこともあるかと思いますが、コツを覚えればそこまで難しくはありません。
この編ではそのマオリ語の人称代名詞について、覚えるコツを交えながら詳しく解説していきます。
皆さんのマオリ語学習の参考になれば幸いです。
マオリ語の代名詞全般
早速ですが、マオリ語の人称代名詞の大枠を紹介します。
人称代名詞は人や物の名前(名詞)を何度も繰り返す代わりに使う言葉です。
話し手(一人称)、聞き手(二人称)、その他の人や物(三人称)の3つの視点で区別されるのが大きな特徴です。
マオリ語でも同じように人称代名詞は使われますが、日本語や英語と異なる点があります。
その異なる点として、
- 二人と三人では言い方が違う
- 話し手の複数形(私たち)に、聞き手を含めた場合と、含めない場合の二種類がある
- 男性と女性に対する三人称は同じ
の3つが挙げられます。
具体的には下の表をご覧ください。
| 対象 | ひとり | 二人 | 三人以上 | |
|---|---|---|---|---|
| 話し手(一人称/私) | 聞き手を含む | au/ahau | tāua | tātou |
| 聞き手を含まない | māua | mātou | ||
| 聞き手(二人称/あなた) | koe | kōrua | kōutou | |
| 話し手と聞き手以外(三人称/彼、彼ら) | ia | rāua | rātou | |
まだよくわからないと思っている方、大丈夫!です。
これから、実際に文章を作りながら使い方を説明していくので、画面をスクロールして次に進んでください。
実践編
マオリ語の人称代名詞の実践に入ります
上の表とは順序が逆ですが、二人称から紹介します。
二人称(あなた、あなた方)
まず一番簡単な、聞き手、つまり話しをしている相手について表現する方法です。
日本語ではあなた、あなた方と二通りですが、マオリ語では相手の人数によって次のように三通りの表現方法があります。
| あなた(一人) | koe |
| あなた方(二人) | kōrua |
| あなた方(三人以上) | kōutou |
ではフォーマルな挨拶の言葉Tēnāに続けて用いてみましょう。
挨拶している相手が一人ならTēnā koe、二人ならTēnā Kōrua、三人以上ならTēnā Kōutouとなります。
* Tēnā などマオリ語の挨拶の詳細については↓をクリックしてご覧下さい。
三人称(彼・彼女・彼ら・彼女ら)
次は、話相手や自身でなく、第三者を言及する場合です。この三人称も三通りで表現されます。
日本語や英語と違い、性別は関係ありません。男性、女性も同じ三人称が使われます。
| 彼・彼女(一人) | ia |
| 彼ら・彼女ら(二人) | rāua |
| 彼ら・彼女ら(三人以上) | rātou |
早速上の三人称を使って文章を作ってみましょう。
マオリの言葉でよく使われる haere ki ~を使った文章に当てはめてみます。
haere ki ~は、~に行くという意味です。
以前このブログの別の記事で学習した、
ka haere au ki te marae. ( 私はマラエに行きます)
の分の中の、au (私)の部分を三人称に変えていきます。
ka haere ia/rāua/rātou ki te marae.
では、問題です。次の文章をマオリ語に訳しましょう。
① 彼・彼女(一人)はトイレ|te wharepaku に行きます。
② 彼ら・彼女ら(二人)は学校|te kura に行きます。
➂ 彼ら・彼女ら(三人以上)は山|te maunga に行きます。
答えは
① Ka haere ia ki te wharepaku.
② Ka haere rāura ki te kura.
➂ Ka haere rātou ki te maunga.
でした。皆さん出来ましたか?
*haere ki ~に馴染みのない方は、以前このブログで詳しく紹介していますので、、まずは↓をクリックして確認されることをお薦めします。
一人称(私、私たち)
順序が逆になりましたが、最後に一人称の私、私たちについてです。
自分自身を指すときはau/ahuですが、私たちの複数形は、聞き手、つまり話している相手を含む、含まないで表現方法が違います。
聞き手を含む場合
話している相手も含んで私たちというときは次のようになります。
| 私(一人) | au/ahau |
| 私とあなた(二人) | tāua |
| 私とあなたと他の人(三人以上) | tātou |
では早速、haere ki ~を使って文章を作ってみましょう
① 私たち(私とあなたの二人)はニュージーランド|Aotearoa に行きます。
② 私たち (私とあなたと他の人)は川|te awa に行きます。
解答は
① Ka haere tāua ki Aotearoa.
② Ka haere tātou ki te awa.
です。Ka pai ? (大丈夫でしたか?)
聞き手を含まない場合
次は話している相手を含まない場合です。
例えば、私と○○さんの二人で、もしくは○○さんたちと3人以上でという状況が当てはまります。
| 私(一人) | au/ahau |
| 私と○○さん(二人) | māua |
| 私と○○さんたち(三人以上) | mātou |
tāua/tātou と混同しやすいのですが、m で始まるmāua/mātouは me and my mate(s) と覚えるとよいでしょう。
今度は、~に住んでいますの、e noho ana au i /ki~を使ってみます。
E noho ana au ki Hananihi. (日本に住んでいます)の au を部分を替えて、
E noho ana māua / mātou ki Hananihi. となります。
では問題です。
① 私たち(私と○○の二人)はオークランド|Tāmaki-makau-rau に住んでいます。
② 私たち(私と○○たちの三人以上)はクライストチャーチ|Ōtautahi に住んでいます。
解答は、
① E noho ana māua i /ki Tāmaki-makau-rau.
② E noho ana māutou i/ki Ōtautahi.
Ka pai ?
*e noho ana au i /ki~のi /kiについては、
その場所の中にいる場合は、i を、他の場所にいる場合は ki を用います。
詳しくは↓を参照ください。
あとがき
これまでマオリ語についていくつか特集記事を紹介してきましたが、今回の人称代名詞は少し難しかったと思います。
でもこれも日々練習すればいつかは身につくものですので、皆さん是非頑張って下さい。
奇しくもニュージーランドはもうすぐマオリ新年 Matariki | マタリキを迎えます。
この機会に、是非皆さんにマオリ語やマオリ文化に触れていただければと思います。
少し早いですが、Mānawatia a Matariki !
Ngā mihi
wonderer






















