マオリ語を学ぼう! Haere mai ( ハエレ マイ ) の haere 編

Kia ora

ニュージーランドにいると、マオリ語の haere ( ハエレ ) という言葉をよく耳にします。
話している人の身振り手振りから「こちらへ」、または「来てください」と言っているのかなと理解できたという人もいらっしゃるかもしれませんね。

今回のマオリ語編では、この haere ( ハエレ ) の意味や使い方を勉強していきます。
haere ( ハエレ )を使って自分で文章が作れるように頑張りましょう!

haere ( ハエレ ) の意味

ニュージーランドでは、例えば子供の学校の入学式で powhiri ( ポフィリ:マオリの歓迎式)や親類や知人の葬儀に参列したとき、それから旅行中に訪れた marae (マラエ:マオリ文化の中枢をなす場所)などマオリ文化にあやかる場所を訪れたときに、” Haere mai ” ” Haere mai ” とマオリ語で繰り返し使われます。
大抵の場合は、その状況や ” Haere mai “と話している人の身振り手振りで、歓迎を意味しているのだろうなと察することができるかと思います。

haere は、マオリ語で行く/移動する を意味する動詞です。
mai は方向を指す前置詞に当たり、Haere maiは、話し手が相手を自分の方へ誘導する、歓迎する時に使われます。

 

© Camilla Rutherford

「行ってらっしゃい!」

こちらという意味の mai  に対し、あちらの、向こう側のマオリ語は rā ( ラー)になります。
その場を離れる人に対し、いってらっしゃいという時は、” Haere rā “ と言います。

” Haere rā “と言われたら、その場に残っている人に向かって、” E noho rā ( エー ノホ ラー)”と言って出ます。
この場合、” E noho rā “ はサヨナラの挨拶を意味します。

場所をあらわす単語

次は実際に haere を使って文章を作る前に、よく使う場所の名前を紹介します。

場所の名前として最も頻繁に使われる単語に、whare ( ファレ)があります。このwhare (ファレ)は、建物を表し ます。

一般的な家はwharenui (ファレ ヌイ)と言います。
nui
は、大きなという意味ですので、wharenui は母屋を指します。
昔は、トイレは母屋の外にあったので、トイレは wharepaku (ファレパク)と呼ばれます。

食べる、食事を意味する kai がついたwharekai (ファレカイ)はレストラン、本・図書を意味する pukapuka が付いたwharepukapuka  (ファレプカプカ)は図書館になります。

wharenui (ファレ ヌイ)              家
wharepaku
(ファレパク)              トイレ
wharekai
(ファレカイ)                   レストラン
wharepukapuka 
(ファレプカプカ)
  図書館

他の場所を表す言葉をいくつか紹介します。

*アルファベットの上に線(マクロンと呼ばれます)がついている音は、伸ばして発音して下さい。
(例:pātaka パータカ )

マオリ語  読み方 意味
marae マラエ マオリ部族の集会所
kura クラ 学校
pātaka パータカ
toa トア
mahi マヒ 仕事
hōhipere ホーヒペレ 病院
awa アワ
moutere モウテレ
tātahi タータヒ ビーチ
rāwāhi / tāwāhi ラーワーヒ/ターワーヒ 反対側、海外

haere 使って文章を作る

では実際に haere を使って「~に行く」の文章を作ってみましょう。

ステップ 1 )
haere には、「~に」の前置詞 ki が続き、そして場所の名前になります。

(例)
トイレに行く → haere ki te wharepaku
川に行く   → haere ki te awa

* te は英語の the に当たる定冠詞です。名詞の前に私のというような所有格がない、一般的な名詞の前につけます。

ステップ 2 )
「私は~します」と今行動を起こす文章は、”Ka 動詞 au” となります。
Ka(カ) : 今/これから行動を起こす時制
au(アウ): 私

(例):私は行く  → Ka haere au
      私は食べる  → Ka kai au

ステップ 3 )
step 1 )とstep 2 ) の文章をつなげて文章を作ります。

(例)
私はトイレに行きます。
→ Ka haere au ki te wharepakuku.
私は学校に行きます。
→ Ka haere au ki te kura.

応用編 )

私の au を、自分の家族に置き換えてみましょう。

(例)
私の母は仕事に行きます。
→ Ka haere  tōku māmā  ki te mahi.
私の息子はビーチに行きます。
→ Ka haere  tāku tama ki te kura.

私のという所有格は、目上の単数の人に対して tōku を、そうでない単数の人には tākuを使います。

マオリ語で自己紹介 第二弾 : Whānau ( 家族 )の名前を言うという編で、家族を表す単語や tōkutāku の使い方を紹介していますので、是非ご覧ください。

留意点

話し手が相手を自分とは逆の方向に移動させるときには、haere の後には mai の代わりに atu が続きます。

(例)
「学校に向かって行きなさい。」
→ ” Haere atu   ki te kura.

もと居た場所に戻る場合は、戻るという意味の hoki を使います。

(例)
私は日本に帰国します。
→  Ka hoki au ki Hapanihi.

あとがき

haere について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
haere と合わせて、家を意味するwhare(ファレ)やトイレを意味するwharepaku (ファレパク)も日常的によく使われる単語ですので、一緒に覚えると便利です。

最後に、マオリ語に興味のある方は、是非こちらの記事も覗いて見てくださいね。

Ngā mihi
wonderer

 

ABOUTこの記事をかいた人

1997年にNZに渡航。以来住み心地がよく現在に至る。旅行、ホテル業界を経て現在は教育業界に従事。 趣味は、ガーデニング、アートと映画鑑賞、夏のキャンプ旅行。 パートナーと中学生娘とウェリントン在住。