Kia ora
マオリ語の挨拶として「 キアオラ / Kia Ora 」や「 ホンギ / Hongi 」がよく知られていますが、もちろん、日本語と同じように他にも様々な挨拶の仕方があります。
そこでこの編ではマオリ語で挨拶が使い分けて出来るよう、「 おはよう 」「こんばんは」「 さよなら」のそれぞれの表現を紹介します。
Kia Ora からステップアップとして是非お試下さい。
目次
一日中できる挨拶
Kia ora / Tēnā / Hongi
朝夕の挨拶に入る前に、おさらいも兼ねて一日中いつの時でも時間を問わずできる挨拶、Kia ora ! と Tēnā をここで改めて説明します。
Kia ora / キアオラ – 相手が誰であってもかまいません。
Tēnā /テーナ - 相手に敬意を示す時
( 挨拶する相手の人数によって言い方が異なります。)
Tēnā koe – 相手が一人の場合
Tēnā korua - 二人の場合
Tēnā Koutou – 三人の場合
詳しくは是非こちらをお読みください。
また、マオリの挨拶の手段の一つとして Hongi /ホンギという慣習もあります。
相手と同胞意識を示すしぐさで、お互いの額を合わせ鼻を擦り合せます。
このホンギについては、下記をリンクをご参照ください。
朝の挨拶 Mōrena / Ata mārie
さて、ここから本題に入ります。
「おはよう」の挨拶には、Mōrena! Ata mārie ! の二つの言い方があります。
Mōrena !
モーレナと発音します。( マクロンがついている o の音を長く伸ばします )
good morning の意味で、挨拶のみに使います。
文章の中では朝という意味では使いません。
Ata mārie !
アタ マーリエと発音します。( マクロンがついている mārie の a の音を長く伸ばします )
Ataは朝を意味し、mārie は Ata を強調します。
Mōrena !Ata mārie ! も、感情を込めて言いましょう!
夕方・夜の挨拶 pō mārie
pō mārie !
ポー マーリエと発音します。
ポー マーリエ ! とこちらも感情を込めて言います。
比較的新しい言葉で、マオリ族の部族によっては使われていないこともあります。
pō は、夜や暗闇を意味し、mārie は pō を強調します。
* pō は、マオリ神話に登場する Hine-nui-te-pō ( ヒネヌイ テ ポー ) という神様の名前が語源です。
Hine-nui-te-pō ( ヒネヌイ テ ポー ) は、夫であるTāne-mahuta ( タネ マフタ )が実は自分の父親であることを知り地下に潜りこみました。そして太陽が沈むと、地下で夜と死、そしてあの世を支配するという伝説があります。
Hine-nui-te-pō ( ヒネヌイ テ ポー )、Tāne-mahuta ( タネ マフタ ) について詳しくは、こちらを。
別れの挨拶
Ka kite / Ma te wa / Haera rā
別れの挨拶にはいろいろな表現が使われています。
Ka kite !
カ キテと発音します。
Ka は未来を、kite は会うことを意味し、Ka kite で近いうちに再び会うことを相手に伝えます。
言われた相手は、Ka kite anō と、anō を付けて、自分もまた会うつもりでいることを表します。
mā te wā !
マー テ ワー と発音します。( マクロンがついている a の音を長く伸ばします )
mā は将来を、te はその、wā は時間や期間を意味し、(その時間になったら)会うことを表します。
haere rā !
ハエレ ラー と発音します。( マクロンがついている a の音を長く伸ばします
haere は、行く、旅立つ、rā は向こうを意味し、その場から離れようとしている人に向かって言います。
葬式で故人に向かっても使われます。
e noho rā !
エ ノホ ラー と発音します。( マクロンがついている a の音を長く伸ばします )
e noho は、そこに滞在する、座る rā は向こうという意味で、その場を離れる人がそこに残っている人に向かって使います。
あとがき
これまで、マオリ語でおはよう、こんばんは、それから別れの挨拶の例を幾つか説明しましたがいかがでしたでしょうか?
なかなか覚えられないという方は、語源を知るとわかりやすいかもしれません。
言葉の意味や語源を知るには、英語での表示になりますが、オンラインのマオリ語の辞書を活用するのも手でしょう。
ここにニュージーランド人の間で最も使われているという辞書のサイトを挙げておきます。ご活用ください。
マオリ語の挨拶や使い方などについて特集を組んでますので、併せてご覧ください。
Ngā mihi
wonderer