マオリ神話 第一話 -Ranginui, Papatūānuku, Tāne-Mahuta

Kia ora Koutou

今回は、マオリ神話についてです。
マオリ神話は、マオリの言葉や文化、慣習に深く根付いており、マオリ文化において重要な意味があります。
マオリ神話には大勢の神々が登場しますが、ここではよく知られている神を紹介します。

Ranginui ( ランギヌイ) 空の神  Papatūānuku ( パパトゥアヌク ) 大地の神

 まず、マオリ神話と言って真っ先に浮かぶのが、Ranginui ( ランギヌイPapatūānuku ( パパトゥアヌク ) と呼ばれる神々です。

Ranginui ( ランギヌイ)は空
Papatūānuku ( パパトゥアヌク )は大地の神であり、マオリ神話の真髄を形成しています。
マオリ語では、空は Rangi ( ランギ), 土地や床などは、Papa ( パパ )ですが、その理由は説明しなくてももうお分かりかと思います。

Ranginui ( ランギヌイ)空の神を父親、Papatūānuku ( パパトゥアヌク ) 大地の神を母親とした2人の間には何人かの子供がいます。

この二人の神、空と大地になりますが、お互いの体が絡まるようにしっかりくっついていたため、二人の間、つまり空と大地の間には光が入らず、世界は暗闇に包まれており、生命を持つものは何もありませんでした。( この状態はマオリ語でTe Kore と言います )

Lochmara Sculpture ” Papatuanuku ” by Kim Coutts : credit to Sid Mosdell via Flickr

                                                                

Tāne-mahuta (  タネ マフタ )  森の神  Tangaroa ( タンガロア ) 海の神

そこで二人がもうけていた子供たちが相談して二人を引き離すことにしました。
2人を引き裂くことは容易ではありませんでしたが、2人の子供の一人、Tāne-mahuta (  タネ マフタ ) が仰向けに寝た状態から足で父親のRanginui ( ランギヌイ)を押し上げながら、一方で肩で母親の Papatūānuku ( パパトゥアヌク ) を抑えることによってようやく空と大地を話すことに成功しました。

こうして地上に光が入ると、植物が芽生え生物が息吹いたことから、Tāne-mahuta (  タネ マフタ ) は森と鳥の守護神として、また、一緒に手伝った兄弟の Tangaroa ( タンガロア ) は海の守護神として崇められるようになりました。

                                                                                                                       Tane Maori God of the forest by Craig Dylke via Flickr

Tāwhirimātea ( タフィリマテア )嵐の神 Ruaumoko ( ルアウモコ)地震の神

Ranginui ( ランギヌイ)Papatūānuku ( パパトゥアヌク ) を引き離す事に対して、皆が皆賛成だった訳ではありませんでした。

二人の子供の一人 Tāwhirimātea ( タフィリマテア )は、怒り狂ったあげく、Tāne-mahuta や Tangaroaが見守る森や海に荒々しく息を吹きかけて嵐を起こしました。それが由縁で、現在は嵐が来ると、Tāwhirimātea ( タフィリマテア )の仕業だと言われています。

Ruaumoko ( ルアウモコ)も反対派の一人でした。まだ母親の Papatūānuku ( パパトゥアヌク ) の胎内にいたRuaumoko ( ルアウモコ)は、父親と引き裂かれた事に納得がいかず、母親の胎内でひっくり返ったり蹴ったりし地震を起こしました。マオリ語で地震は Ru、また地震の神様は、勿論 Ruaumoko ( ルアウモコ)になります。

Hine-nui-te-pō ( ヒネヌイ テ ポー ) 闇夜の神

Ranginui ( ランギヌイ)Papatūānuku ( パパトゥアヌク ) の間には他にも数人の子供がいますが全員男性でした。そこで寂しく思った森の守護神である Tāne-mahuta (  タネ マフタ ) は、母親の大地の神様 Papatūānuku ( パパトゥアヌク ) 赤い色をした土から女性の形を作ってもらって息を吹き込み、娘を造りました。やがて Tāne はその自分の娘に恋をして結婚します。

ある時、夫である Tāne が自分の父親であることを知ったこの娘は、嘆き悲しみ地下に潜りこみました。そして、地下で夜と死、あの世を支配する神、Hine-nui-te-pō ( ヒネヌイ テ ポー ) になりました。

Hine は女性、nui は大きい、そしては夜を指します。太陽が沈み地表が赤く染まると Hine-nui-te-pō ( ヒネヌイ テ ポー ) が支配する夜が来るという訳です

 いかがですか?
面白いと思っていただければ幸いです。

マオリ神話で有名な Māui については別の記事で書いてます。興味がある方はこちらもどうぞ。

Ngā mihi
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1997年にNZに渡航。以来住み心地がよく現在に至る。旅行、ホテル業界を経て現在は教育業界に従事。 趣味は、ガーデニング、アートと映画鑑賞、夏のキャンプ旅行。 パートナーと中学生娘とウェリントン在住。