kia ora
ニュージーランドの首都 Wellington (ウェリントン) 近郊にWairarapa (ワイララパ) 地方があります。
ワイララパは手つかずの大自然にあふれた美しい一帯で、ワインの名産地として、そして都会の喧騒を忘れてゆったりと過ごせるリゾート地としてウェリントニアンにとても人気があります。
そのワイララパにある、昔ながらにゆっくり過ごせることから地元民にこよなく愛されている避暑地、 Castle Point ( キャッスル・ポイント)を紹介します。
ワイララパについて
Wairarapa ( ワイララパ ) 地方は、首都 Wellington(ウェリントン)から北にRemutaka(レムタカ)山道を超え、車もしくは電車で約一時間の距離に位置します。
Wairarapa ( ワイララパ ) は、マオリ語で輝く水を意味し、酪農と漁業が盛んな地方として知られています。現在はマーティンボローにワインとオリーブ園が、そしてグレイタウンにブティック・ショップが立ち並ぶなどお洒落な町も急成長しています。
その一方で海岸線には手つかずの美しいビーチがたくさんあり、中でもキャッスル・ポイントは昔からウェリントニアンの避暑地として親しまれています。
キャッスル・ポイントについて
キャッスル・ポイントへ行くには、ワイララパの最大の市、Maserton(マスタートン)から海岸に向けて山道を車で1時間強ほど走ります。
道中は見渡す限り牛や羊などが群れる他は何もなく、もしかしたら道を間違えたかと不安になりかけたところに標識が出てほっとしたという人は多いかと思います。
名前の由来
キャッスル・ポイントの名前の由来は1770年、キャプテン・クックがキャッスル・ロックと呼ばれる岩を銃眼の付いた城の壁と勘違いしたことから名づけられました。
マオリ語では Rangiwhakaoma( ランギロア) 「空が走るところ」の意になります。
みどころ
● 家族で楽しめるビーチ
キャッスル・ポイントのビーチは、古い記録ですが2014年に行われた市民の調査でニュージーランド人にもっとも親しまれているビーチのトップ5位にランクインしたことがあります。
全国的に有名なベイ・オブ・プレンティの Ohope (オホペ)や、コロマンデルの Whangamata (ファンガマタ)ビーチと名を連ねるほど、ワイララパやウェリントンの地元民に親しまれている証と言っても良いでしょう。キャッスル・ポイントのビーチでは泳いだり、サーフィン、釣り、それからトレッキングなどを楽しむことができます。
特に外海と岩で隔てられたラグーン(潟湖)では、小さいお子さんも安心して波と戯れることができるので、家族連れにはもってこいです。
このラグーンでもちゃんと波がありますので、サーフボードやボディボードなどを持参されることをお薦めします。
● 名物の灯台
キャッスル・ポイントの名物は何と言っても北端に立つ灯台です。ニュージーランドで最後に造られた有人灯台の1つで、1913年に明かりを灯しました。今でも明かりを灯す灯台はニュージーランドにはこのキャッスル・ポイントの灯台ともう一機のみです。遠くから見るとかなりの距離に見えますが、実際歩いてみると美しい景観を眺めながら結構簡単に灯台まで上ることができます。
その灯台からさらに潟湖を越えた先に162メートルの高さのキャッスル・ロックがあります。
● 野生の動植物の宝庫
ニュージーランド・オットセイや数種類のイルカ、ときにはザトウクジラが姿を見せることもあります。
砂地には低木で育つとても珍しいキャッスルポイント・ヒナギク(学名:Brachyglottis compactus) と呼ばれるデイジーが生えていることでも有名です。
● イベント
魚釣りの名所としても知られているこのキャッスル・ポイントは、フィッシングショップでギアを借りて釣りを楽しむことが出来ることは勿論、釣り大会にも参加することができます。
それから年に一度ビーチではなんと浜競馬も行われています。
この浜競馬は150年の歴史を持つ由緒正しいスポーツでファンの間ではとても人気があります。
競馬ファンならずとも、一度は目にしたいものですよね。
*釣り大会と浜競馬の詳細はこちらでご確認ください。
https://www.facebook.com/castlepointfishingclub https://www.castlepointracingclub.com/
おすすめな過ごし方
首都ウェリントンから車で見どころを抑えた日帰りの旅ができる距離にありますが、せっかくですので、2~3日泊まってゆっくりニュージーランドのクラシックなリゾート気分を味合いたいものですよね。
田舎の避暑地ですので、ホテルなどの大型の宿泊施設はありませんが、ビーチ沿いに面したバッチと呼ばれる別荘やAir B&B を借りたり、近くのホリディパークでキャンプするのも良いでしょう。
ちなみに下の写真は、ビーチ真ん前の貸別荘などが並ぶ一角のお店で、フィッシュアンドチップスを食べながら撮った写真です。
目の真ん前にビーチ、そして遠目に灯台が見えて家族みんなで楽しめる、これだけでもゆっくりくつろぐには持ってこいですよね。
あとがき
大都市や観光名所めぐりもいいですが、大自然に恵まれたニュージーランドらしいゆっくりとした雰囲気を味合うには、地元民に大いに親しまれている所を訪れるのが一番かと思います。
今回紹介したキャッスル・ポイント、それから第二編のレイク・フェリーがその例です。
これまでゆっくりとした周遊旅行記を幾つか書いています。
興味のある方は是非こちらのブログもご覧ください。
Ngā mihi
wonderer