Kia ora
せっかくニュージーランドを訪れたなら、観光名所もいいけど地元の人のようにのんびりと過ごしたいという方、首都ウェリントン近郊のワイララパ地方はいかがでしょうか。
ワイララパは手つかずの大自然にあふれた美しい一帯で、ワインの名産地として、そして都会の喧騒を忘れてゆったりと過ごせるリゾート地としてウェリントニアンにとても人気があります。
そのワイララパ地方の特集の第二弾として、レイク・フェリーと周辺のピナクル、そしてパリサー・ベイを紹介します。
目次
Wairarapa(ワイララパ)地方
レイク・フェリーの紹介の前に、まず簡単にウェリントン校外の Wairarapa ( ワイララパ ) 地方について簡単に紹介します。
Wairarapa ( ワイララパ ) 地方は、首都 Wellington(ウェリントン)から北にRemutaka(レムタカ)山道を超え、車もしくは電車で約一時間の距離に位置します。
Wairarapa ( ワイララパ ) は、マオリ語で輝く水を意味し、酪農と漁業が盛んな地方として知られています。現在はマーティンボローにワインとオリーブ園が、そしてグレイタウンにブティック・ショップが立ち並ぶなどお洒落な町も急成長しています。
その一方で海岸線には手つかずの美しいビーチがたくさんあり、キャッスル・ポイントやレイク・フェリーなどは昔からウェリントニアンの避暑地として親しまれています。
Lake Ferry (レイク・フェリー)
ワイララパ地方のリゾート地としてキャッスル・ポイントが有名ですが、その次によく知られている避暑地が Lake Ferry (レイク・フェリー)です。
ワインの街マーティンボローから海外線に向かって車で30分と、ウェリントンからはキャッスル・ポイントよりこのレイク・フェリーがアクセスが良い上に、お洒落なマーティンボローやグレイ・タウンも近く、日帰りでも有意義に過ごせます。また、隠れ家的な雰囲気も、ウェリント二アンにとって魅力の一つとなっています。
レイク・フェリーはレイク (湖)という名前がついていますが、太平洋に面したれっきとしたビーチです。
12世紀の初めにこの辺りに入植したマオリ族からは、レイク・フェリーに繋がる湖の Lake Onoke(オノケ湖)の名で呼んでいました。
19世紀の半ばにヨーロピアン入植者らが羊や牛の酪農を初め、動物をウェリントンの港からフェリーで運搬したことから、オノケ湖が海と接する入江の部分に Lake Ferry (レイク・フェリー)の名が付けられました。
同時にフェリーの乗組員の宿泊用にと、1851年に Lake Ferry Hotel (レイク・フェリー・ホテル)が建てられました。現在もこのレイク・フェリー・ホテルは健在です。
レイク・フェリー・ホテルの他に、キャンプ場やホリディハウスが点在し、週末や夏の間は釣りや、憩いの場所として人気があります。
春先にはホワイト・ベイトと呼ばれるシラスも捕れます。
個人的に薦めたいのが、レイク・フェリー・ホテルの食事です。
取り立ての新鮮な魚介類の料理が頂けます。
特に、庭でビーチを見ながら頂く新鮮なフィッシュアンドチップスには、言葉で言い尽くせないものがあります。
レイク・フェリー・ホテルの詳細はこちらを。
https://www.lakeferryhotel.co.nz/
近隣のアクティビティ
① Putangirua Pinnacles ( ピナクル)
レイク・フェリーから南東の方角に車で20分走ると、 Putangirua Pinnacles(プータンギルア・ピナクルズ)に出くわします。
ピナクルは先の尖った岩が連なる場所に付けられた名前で、数ある中でもこのプータンギルア・ピナクルズはニュージーランドでもっとも名の知れたピナクルの一つです。
映画『指輪物語』の第三話『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』のロケ地としても有名です。
全行程を歩くと4時間かかりますが、往復2時間でも圧巻する景色が充分に楽しめます。
特に朝は太陽の光が岩陰からこもれ、幻想的な雰囲気があるのでお勧めです。
必ず適した靴を履いて、水を持って歩くことをお忘れずに。
また、入り口の駐車場近くにキャンプすることもできます。
それからルートの状況によって閉鎖されていることもあるので、出掛ける前にこちらで確認下さい。
Check the track status on the Department of Conservation website
② Palliser Bay( パリサー・ベイ)
ピナクルから更に海岸線を20分ほど車を南東に走らせると、Palliser Bay(パリサー・ベイ)に着きます。パリサー・ベイはニュージーランドの北島の最南端に位置します。クック海峡を望む海岸線は風に晒されており、途中波しぶきをあびながら通り抜けることもあるほどです。
パリサー・ベイの玄関口にあたるNgawiという小さな漁村では、運がよければ取りたてのロブスターなどの魚介類がトラックを改装したレストランでいただけます。
(灯台)
パリサー・ベイの目玉は1897年に建てられた灯台です。253段の階段を上るのは容易ではありませんが、そのかいあって頂上では絶景が楽しめます。
(あざらし)
灯台を訪れたら是非ともオットセイのコロニーに立ち寄ってみましょう。
大自然に溢れるニュージーランドの中でも、北島ではもっとも大きいオットセイのコロニーです。1年中棲息しており、春から夏にかけては、産まれたばかりの可愛いオットセイがあちらこちらで見ることができます。
可愛い容姿とは裏腹に、結構狂暴ですので必ず20メートル以上の間隔を開けることをお忘れなく。
あとがき
これまで2編に渡って、ウェリントン郊外のワイララパ地方のキャッスル・ポイント、そしてレイク・フェリーとその周辺を紹介してきました。
どれも有名な観光名所ではありませんが、こういう所こそニュージーランド式のホリディを楽しむことができると思っています。
ワイララパ紹介の第三弾は、マーティンボローのワイナリーなどを紹介したいと思っています。
ご期待のほどを。
また、ワイララパ地方のキャッスル・ポイントの他にも、家族でキャンプしながら周遊するなどニュージーランドをのんびりしながら楽しむ特集記事を幾つか挙げています。
興味のある方は是非ご覧下さい。
Ngā mihi
wonderer