Kia ora
日常を忘れて心身ともにリラックスしたいと誰しもが思うものですよね。Lochamara (ロクマラ)は、そういう贅沢な願いを叶えるにはぴったりな所です。
ニュージーランドの風光明媚なマールボロー・サウンドに位置し、アクセスは水上のみ。この世の楽園とも言えるロクマラを詳しく紹介します。
目次
マールボロー・サウンド ってどういう所?
Lochmara ( ロクマラ ) を紹介する前にまずはロクマラがある Marlborough Sounds (マールボロー・サウンド)がどういうところなのか簡単に説明します。
マールボロー・サウンドはその名の通りニュージーランド南島の北部 Marlborough ( マールボロー)地方にあります。日照時間が長く温暖な気候に恵まれ、また複雑に入り組んだ無数の湾や入り江と豊かな森林が美しい景勝地です。野生動物の宝庫で、キウイやトゥアタラの他、オットセイ、リトル・ブルー・ペンギン、イルカなどが生息しています。クイーン・シャーロット、ペロルス、ケネプル、マハウと枝分かれしており、それらを合わせた海岸線はニュージーランド全体の5分の1を占めます。
ロクマラ情報
ここから本題の Lochmara ( ロクマラ ) の紹介に入ります。
アクセス
ロクマラはマールボロー・サウンドで最も東、つまりピクトン側のQueem Charlotte Sound(クイーン・シャーロット・サウンド)の南東部にある湾です。アクセスは水上のみで、Picton(ピクトン)からボートで約20分ほどです。
2024年1月現在、ピクトンからの出発時間は、9:00, 12:15pm, 3:15pmで、料金は往復で大人1人75NZドル。追加料金を出せば、この時間以外にも水上タクシーの送迎が可能です。
アコモ・アクティビティ
上の地図を見ていただければわかるかと思いますが、ロクマラには宿泊施設の他に広大な敷地が広がっており、その中で色々なアクティビティをしながら自然と戯れることができます。
アコモデーションとアクティビティの主な特徴は次の通り。
- 部屋はウオーター・ビュー、キッチネット付きで簡単な料理ができる
- カフェ/レストランがある
- 無料でカヤックとパドルボードが利用できる。また鳥や豚、トゥアタラ、土ボタルが見れる他、敷地内にはハンモックや面白い彫刻がある
- 有料でunderwater observatory (海中展望)ツアー、バス・ハウス体験
- ロッジの敷地はクイーン・シャーロット・トラックに隣接
尚、ピクトンから日帰りツアーも催行されています。
また夏期のみの営業です。
詳しくは下のリンクをクリックしてロクマラのサイトでご確認下さい。
Explore & Stay At Lochmara
ロクマラ体験談・感想
そのロクマラに1月中旬に大人の女性二人で2泊した体験談と感想です。
滞在スケジュール
1日目
ウェリントンからフェリーでピクトンに12時頃到着。予約していた3時15分のボートでピクトンを出てロクマラに3時40分到着。部屋の前のテーブルで入江を見ながら持参のジン・トニックとチェスを楽しんだ後、簡単な食事を作って夕食。9時過ぎに土蛍を見て幻想的な雰囲気に。
2日目
入り江を眺めながら持参の朝食。10時45分にロクマラの敷地からQueen Charlotte Track に入ってトレッキング。Mistletoe Bay などの小さな入り江を訪れピクニック。3時半ごろにロクマラに戻る。
小休憩した後、カヤックとパドルボードに挑戦。
5時に予約していた bathhouse で入り江を前面にジン・トニックを飲みながら1時間ゆったりとハーブ湯につかる。6時半にカフェでカクテルと夕食。
3日目
入り江を眺めながら持参の朝食を取った後に、再度パドルボードに挑戦。10時に部屋をチェックアウトし、カフェでコーヒーを飲みながら11時にボートでピクトンへ。
感想
感想はとにかくリラックスして自然と戯れることができるの一言に付きます。元々小さい入江で景観は勿論ですが、アクセスが限られていることと、それから敷地全体がオーガニックで自然に調和しており、日常の喧噪を忘れることができました。早朝に見た小雨が降り注ぐ入江はは静寂で情緒感たっぷりでした。ツインの部屋の料金は1泊330NZドルでしたが、トレッキングやパドルボードを充分に味わえたことや、トゥアタラなどの動物や土蛍を観たこと、それから食事は一食以外は全て自前でしたので、綜合して考えると決して高くついたとは思いません。
ハイライトは何と言っても念願のパドルボードとクイーン・シャーロット・トレッキングが出来たこと。そしてその後に海を眺めながらハーブのお湯に浸かったこと。
おまけは、カフェの食事が思いがけずとても美味しかったことです。ドイツ人のシェフにより、新鮮な素材がちょうど良い加減に調理され、ソースも本来の味を損なうことなく素材を引き出し満点でした。勿論ロクマラオリジナルのカクテルも堪能しました。
この世の楽園とも言えるロクマラで、文字通り心身ともにリフレッシュ出来ました。
盛り沢山のアクティビティが用意されていますので、お子さん連れの家族にもお薦めします。
クイーン・シャーロット・サウンド よもやま話
クイーン・シャーロットはどんな人?
話はそれますが、クイーン・シャーロット・サウンドのクイーン・シャーロットとは一体誰だろうと思い調べてみました。
クイーン・シャーロット(1744-1818)はドイツに生まれ、イギリス国王ジョージ3世と結婚し英国のクイーンになりました。植物学に造詣が深く、キャプテン・クックの船でニュージーランドや他の国々を訪れた植物学者ジョセフ・バンクが採集した珍しい植物を標本として収集しました。また、ドイツの習慣であったクリスマス・ツリーを初めて英国王宮に飾り、クリスマス・ツリーを英国および世界に広めたことでも知られています。
この為、クイーン・シャーロットの名前が付けられた地名は世界中に多数あります。
クイーン・シャーロット・ドライブ
ピクトンとHavelock間を結ぶ Queen Charlotte Drive ( クイーン・シャーロット・ドライブ)はマールボロー・サウンドの眺めが美しいシーニック・ドライブです。夏の間はこのドライブの木々に施されたクリスマスのデコレーションが目を楽しませてくれます。ロクマラを訪れた際は、時間に余裕があればクイーン・シャーロット・ドライブをドライブしてみてはいかがでしょうか。
あとがき
ロクマラで友人と共に心身ともに充実した時を過ごしたのですが、クイーン・シャーロット・サウンドについて残念に思ったことがあります。
期待していた以上にクイーン・シャーロット・サウンドのトラックからの景色は壮観でしたが、どの入り江にも別荘などの建物が建ち、そして個人所有の為立ち寄ることが出来なかったビーチもありました。言ってしまえばロクマラその部類に入るのですが。。。
以前トレッキングを体験した同じマールボロー地方にあるエイベル・タスマン国立公園では、国の所有とあって美しいビーチに自由に足を踏み入れることができます。
エイベル・タスマン国立公園のように、クイーン・シャーロット・サウンドも一部の富裕層だけではなく誰もが美しい自然を楽しめることが出来ればと思ったしだいです。
Ngā mihi
wonderer