もしもの「核の冬」NZは本当に安全?

Kia ora

中東、ウクライナなどの地域で対立が続くなど、核戦争の影が再び世界を覆っています。

もし第三次世界大戦が起こり核兵器が使用されれば、全世界は「核の冬」を迎えるであろうと言われています。

そしてもしも「核の冬」に陥った場合、ニュージーランドはもっとも安全な国であるとも。

世界での有数の非核の国として知られているニュージーランドですが、他の国が核を使用した場合はまた状況が異なります。

果たして本当にニュージーランドが「核の冬」を乗り切ることができるのか、解説していきます。

核の冬とは

昨今の中東におけるイスラエルとイランの対立など、核戦争の影が再び世界を覆っています。
万が一核兵器が使用されることになれば、地球上に「核の冬」を引き起こし世界は破滅的な災害に見舞われる可能性が高いと言われています。

ここで言う「核の冬」は、核戦争後に訪れるであろうという気候科学上の理論・仮説です。
具体的には、

  1. 大規模な核戦争によって都市などが燃え上がり、大気中に放出された膨大な量のすすや煙が太陽光を長期間遮る。
  2. 世界は完全な暗闇に包み込まれ、気温が氷点下まで急降下する「急性期」の後に、気温が平年を下回る状態が「慢性期」1年以上続く。

というものです。
そしてこの「核の冬」の影響として、次のような事態が予測されています。

核の冬 NZと豪への影響

このように「核の冬」では、放射性降下物や気候崩壊により数年農業が困難になりますが、ニュージーランドとオーストラリアは食糧生産能力を保つ可能性があると言われています。

その理由として、ニュージーランドとオーストラリアは、

ことが挙げられます。

このため、ニュージーランドとオーストラリアは人類の最後の避難所になるかもしれないという訳です。

危険なケース

このように「核の冬」の状況下では、ニュージーランドは安全な国のように一般人の目に映るかもしれません。
が、安心はできません。

実際は、

ニュージーランドは「安全な楽園」ではなく、崩れゆく世界の中で、かろうじて踏みとどまれるかもしれない場所

と表現した方がふさわしいです。
何故ならば、助かるがゆえの危険もあります。例えば次のようなことが想定されます。

  • 輸出市場が一夜にして消滅し、雇用が40〜50%減少する可能性
  • 輸入インスリンが途絶えることで、最初の1年間だけで6000人が死亡する
  • 銃を手にし、あからさまな敵意をむき出しにした人々が、母国における「悲惨な状況」から逃れ、ニュージーランドに安息の地を求めて押し寄せてくる
  • 文明の崩壊から逃れてきた人々が、かつては存在しなかったはずの数多くの病気――ペスト、コレラ、腸チフス、さらにはハンセン病などが持ち込まれる
  • パニック買いや略奪、ベアリングのような部品を輸入できなくなることによる機械の故障、物資不足で崩壊の危機に瀕する医療システム、金融システムの破綻、そして人々が物々交換や、食料を得るための「強圧的な手段」に頼らざるを得なくなる

と言った具合です。

専門家は、

気温のわずかな変化など、ニュージーランドにとっては、社会がそれに対してどう反応するかという問題に比べれば、取るに足らないことだろう。このためニュージーランドが国民を守るためには、十分に整備された隔離施設が必要となるだろう。しかし、たとえそれが実現したとしても、社会が崩壊していく中で、事態に対処していくのは困難を極めるはずだ。

との見解を示しています。

どこぞの国の人が言ったように、最悪の事態を想定しても、「夏に向けてヨウ素剤を2錠用意しておけばOK」ではないようです。

(出展 https://www.stuff.co.nz/nz-news/360725132/what-would-life-be-new-zealand-event-nuclear-war )

あとがき

読者の皆さんの不安を煽らせるつもりはないのですが、こういうこともあり得るという気持ちで読んでいただけたらと思います。

ニュージーランドは、地理上他の国から離れた小さな島であるため、大国には取るに足らない存在の国です。
加えて世界有数の非核国であり、中立国でもあります。アメリカに対しても強くNOと言える国です。
ですので世界で戦争が起きても、ある程度は平和が保てることでしょう。
そう願います。

Ngā mihi
wonderer