Kia ora
世界で3本の指に入る屈指の博物館、テパパ
ウェリントンを訪れたら是非とも訪れたいですよね。
ニュージーランド先住民族の言葉であるマオリ語で宝箱を意味するテパパの6階建ての建物には、マオリ文化遺産の他にも、ニュージーランドのユニークな自然や歴史、それからアートなど盛り沢山の見どころがあります。
全部見て回ると3日かかると言われるテパパの見どころの他、ポイントを押さえて効率よく2時間で見て回る方法など、耳よりな情報をお届けします。
目次
特徴
テパパの特徴は、何といっても、
入場料が無料
子供からお年寄りまで誰でも楽しめる
ことです。
只で楽しめるのはとてもありがたいですよね。
また、
- インタラクティブな展示が満載
- 館内に決まった道順がなく、自分の赴くままに楽しめる
- WI-FI は 無料で時間制限無しの使い放題
- 写真撮影が可能である。自画像もOK
と、普通の博物館と違ってユニーク!
他にも
- ウェリントンの市内、ウォーターフロントに位置
- 年中無休(クリスマスの12月25日を除く)
と、いつでも簡単にアクセスしやすいのもいいですよね。
館内案内
外観からは想像できませんが、テパパは何と6階建てです。
そして2階から6階が展示会場です。
1階 クローク、ギフトショップ、カフェ
2階 ガリポリ展とNZの自然環境
3階 自然と人間の関係
4階 人類の歴史
5階 アート
6階 アート
みどころ
決まった道順がなく自分のペースで楽しるテパパですが、2階と4階は是非足を運びましょう。
2階と4階なくてはテパパを語ることはできません。
その2階と4階の見どころはというと。。。
【 2階 : ガリポリ展、NZの自然環境 】
▲ 「ガリポリ展」
「Gallipoli ; The scale of our war」ウェタ・ワークショップ制作。戦争という尋常ではない状況に置かれた一般市民の話を再現。皮膚や体毛の一本までまるで生身の人間と間違いそうなくらい緻密に作られた巨大モデルが見もの。(所要時間15分以上)
▲「Te Taiao / 自然」
「Te Taiao 」はマオリ語で私たちを取り巻く環境の意。ニュージーランドの国鳥のキウィやカカポ、ケアなどユニークなオウムの生態系を学んだり地震を体験できる。中でも見逃せないのは、世界で唯一の標本である大王ホウズキイカ(大王イカとは別種)。見るだけでなく触って体で体験できるインタラクティブが満載。特に小さなお子さん連れにおすすめ(所要時間30分以上)
【 4階 人類の歴史 】
▲マオリ文化
「Te Marae 」マオリ部族の集会所で文化の中枢となるマラエ。NZで初めて作られたモダンなデザインのテパパのマラエは、マオリ族だけでなく世界中の人々を歓迎する。傍にある巨大な pounam/グリーンストーンにも注目。
「Mana Whenua」大地の人々と呼ばれる先住民マオリ族の文化遺産の展示。NZで最も古いと言われるマラエや、waka ( カヌー)、グリーンストーンなどが一堂に並ぶ。南太平洋諸島の大航海の知識や技術が学べる新しい展示、「Manu Rere Moana 」展にも注目
▲「Treaty of Waitangi / ワイタンギ条約」
ワイタンギ条約とは1840年にニュージーランドが大英帝国の植民地になった歳に、イギリス王室とマオリ族の間で交わされた契約書。先住民族の権利を保証しイギリス入植者と共存を図る世界で初めての契約書であり、現在のニュージーランド国家基盤を築いた。
▲「パシフィック文化」
「Tangata O Le Moana 」は、巨大タコを追ってNZに最初に足を踏み入れAotearoaの名をつけた探検家 Kupe にまつわる話を初め、現在NZに住む南太平洋諸島の人々の文化を紹介。
この他にも、NZの人類の歴史を語る4階には、ヨーロッパからの入植者や難民の展示などもあります。
是非時間をかけてゆっくり見るようにしましょう。
存分に楽しむための耳より情報
- 一階で日本語のパンフレットと地図(英語)を入手して(写真1)、大きな荷物はロッカーに預けましょう。必要であれば車椅子も借りられます。
- 最低でも2時間はみておきましょう。
2階の「Te Taiao / 自然」の奥のエレベーター(写真2)から直接4階に上がれば時間が省略できます。 - 時間に余裕があれば5階のアート・ギャラリーへ。マオリチーフの肖像画を初めコンセプト作品まで ニュージーランドを代表するアートが楽しめます。(写真3)
- 小さなお子さん連れには、4階のキッズ・エリアもお薦め。マオリの「Te Huka Tai 」とパシフィックの「 Planet Pasifika」の2ヶ所があります。(写真4、5)
- 見るだけでは物足りない人用にツアーもあります。(有料。日本語対応可。要予約。)
テパパ概略
名称 : Te Papa Tongarewa
設立 : 1998年2月14日
住所 : 55 Cable Street, Wellington 6011, NZ
開館日 : 10時~6時 クリスマス日を除き無休
入館料 : 無料
HP : https://www.tepapa.govt.nz/
あとがき
これまで個別の展示について特集したことがありますが、今回は初めてテパパ全体をまとめてみました。
ですが、すべてが書き出されているわけではありません。つい最近オープンした「This Natural World」というテーマのアートギャラリーについては、また別の機会に特集を組もうと思っています。ご期待のほどを。
ここでもう一つ耳よりな情報を。
この夏( 2023年12月~3月)テパパでは特別展としてパダゴニア恐竜展が開かれます。恐竜の標本はニュージーランドではめったにお目にかかることはありませんので、恐竜ファンの方はこの機会を是非お見逃しなく。
最後に、ガリポリ展やマオリ文化のカヌ-展、それからワイタンギ条約については過去に特集を組んでいます。よかったらこちらも併せてご覧ください。
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