ニュージーランド名物の果物と言えばキウィフルーツ。
今やキウィフルーツは日本でも簡単に手に入りますが、実はニュージーランドでしか食べられない、そして病みつきになるほど美味しい果物があります。
その果物の名は Feijoa(フェイジョア ) 。日本を含め、ほとんどの国ではあまり知られていませんが、 フェイジョアは秋の味覚として、そしてキウィフルーツと違って家の裏庭でも簡単に育つことから、ニュージーランド人にとってもっとも愛着のある果物です。
そのフェイジョアが一体どんな果物なのか詳しく紹介していきます。
1. はじめに
kia ora
ここニュージーランドでは三月に入って、フェイジョアがあちこちで見かけられるようになりました。
フェイジョアを見ると、ああ秋が来たんだなと感じられます。
他の果物にはないフェイジョアならではの淡い爽やかな風味、そして他の季節には手に入らないので、店頭で見かけるとつい嬉しくなって買ってしまいます。
最近はヨーグルト製品やジュース、お菓子などに使われていますが、やっぱり半分に割ってスプーンで実をすくって生のまま食べるのが一番!です。
日本からこの時期おいでの方は、是非スーパーマーケットに立ち寄って、このフェイジョアを味わってみて下さいね。

2. 特徴
その日本人にはあまり馴染みがないフェイジョアについて、まずは特徴から簡単に紹介します。
- フトモモ科でグアバの系列
- 常緑低木
- 南米原産
- ニュージーランドには1908年オーストラリアを経て導入。
現在は世界最大の生産地であり、一般家庭でも多く消費されている - NZでの旬は秋、3~6月
- 鶏の卵の大きさと形をしている
- 外側の皮は鮮やかな緑色、果肉は乳白色から薄いオレンジ色で、
パイナップルとグアバをミックスしたような香りと味 - パイナップル・グアバと呼ばれることもある
- ビタミンCや食物繊維、ポリフェノール、そして鉄分などの栄養素が豊富
- そのまま食べたり、ヨーグルトやジャムやジュース、お菓子の風味付けなどにも使われる
- 庭木や公園樹としても人気がある
- 夏にポーフツカワに似た赤い花をつける


3. フェイジョアをおいしくいただくには
これからフェイジョアを買って食べようという方、次の2つの点に気を付けて美味しく頂きましょう!
- 選ぶときには表面に傷がなく押してもへこまないものを選ぶ
- 食べてみて、酸味があって果肉になザラザラした舌触りがしたら充分に熟れてない証拠。新聞紙などに包んで常温保存して香りが出てきたら食べましょう。

4. 自分で木を育てる
食べて美味しいフェイジョアは、なんと、木として育てるのも簡単です。
実際に、たくさんの家の庭でよく見かけられます。
ニュージーランドに住んでいる方、この機会に自分で育てフェイジョアの木を育ててみてはいかたでしょうか?
フェイジョアの栽培が簡単な理由として、
- 高温や低温(-10℃まで)、そして病害虫や乾燥にも強い
- ニュージーランドのどこでも育成可能
- 市販に出回っている改良種は3mほどの高さまでしか成長しないので、ケアが簡単
- 基本的に無農薬で育成できる
ことが挙げられます。

逆に気を付けることは
- 実をつけるため異品種類を並べて植える必要がある
- 自然落果した実を収穫するため、樹の下には柔らかい草地が必要
- 実は更に追熟させてから食べる、
- 収穫を終えた後の剪定をあまり深くしない
などです。
5. あとがき
お伝えしたようにニュージーランドでとても人気のあるフェイジョアは、実は日本にもキウイフルーツに続けと、1980年代に導入されようとしましたが、あまり美味しくないという理由で普及しなかったそうです。
残念ですよね。
Ngā mihi
wonderer