Kia ora
今回は、あのジョディ・フォスターが主演のフレンチミステリー映画『プライベート・ケース|A private life』をお届けしています。
『プライベート・ケース|A private life』カンヌ国際映画祭、そして今年3月にはフランス映画祭 のオープニング作品として日本でも上映されました。
現在ニュージーランドで一般劇場公開中、日本では7月24日公開予定です。
プライベート・ケース|A private life
原題:Vie privée(英題: A private life )
2025年製作/107分/PG12/フランス
言語:フランス語
ジャンル:ミステリードラマ
監督:レベッカ・ズロトヴスキ
脚本:アンヌ・ベレスト、レベッカ・ズロトヴスキ
出演者:ジョディ・フォスター、ダニエル・オートゥイユ、ヴィルジニー・エフィラ、マチュー・アマルリック
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
日本劇場公開日:2026年7月24日
あらすじ
パリで精神分析医として成功を収めているアメリカ人医師のリリアンは、長年診てきた患者ポーラの突然の死の知らせを受ける。診察を通してそんな兆候は一切なく、違和感を覚えたリリアンはその死が単なる事故ではなく、殺人ではないかと疑い始める。しかし患者の“プライベートな領域”に関する守秘義務の関係上、警察を頼ることはできない。自ら真相を突き止めるしかないと決意したリリアンは、ポーラの死について調べ始める。

感想
『プライベート・ライフ』は、ヒッチコックを彷彿させるようなサスペンスが、美しい映像とフランスならではのコミカルな会話とともに展開されるミステリアスな作品です。
が、サスペンス作品として、今一つどきどきするような押し迫る迫力があってもよかったかなと思います。
その代わりと言っては何ですが、主人公のリリアン役のジョディ・フォスターの見事な演技で最後まで釘付けられたように見ることができるました。静かで楚々とした存在感があり、そして凛とした気品が感じられる大人の女性を演じられるのはジョディ・フォスターならではと思います。これまで納得できる役柄に出会えず数々のオファーを断ってきたフォスターは、この英語の主人公の精神分析医のリリアンに強く惹かれてすぐにオファーを受けたそうです。
数人の同年代の人気女優を思い浮かべてみても、精神分析医リリアン役にはどの役者も華が全面に出すぎていて向いていないような。強いて言えば、フランスのジュリエット・ビノシュかなと思います。
ちなみに、ジョディ・フォスターは兼ねてからフランス映画に出たかったそうです。ハリウッド映画じゃないところが、彼女らしいですよね。

ジョディ・フォスターの元旦那役を演じたダニエル・オートゥイユもとてもいい味出してます。包容力がありながらもコミカルな感じがあるところなんかは、真面目な印象が強いジョディ・フォスターと相性がぴったり。これからも共演して二人の掛け合いを見せてほしいです。
患者ポーラの夫役にはウエス・アンダーソン監督の『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ』などでお馴染みのマチュー・アマルリック。癖のあるフランス人役にはアマルリックしかないでしょう。
そして患者ポーラ自身を演じたビルジニー・エフィラは、『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督の新作「急に具合が悪くなる」でカンヌ映画祭で岡本多緒とともに主演女優賞を受賞したばかり。『プライベート・ライフ』での出演場面はそう多くないですが、是非注目して観てください。


ということで、演技と俳優、それからフランスっぽい描き方がとても楽しめましたが、サスペンス作品としてもう少し踏み込んで欲しかったので、評価は四つ星です。
★★★★
プロフィール
📣 監督:レベッカ・ズロトヴスキ
Rebecca Zlotowski,フランスの映画監督・脚本家。
1980年パリにてユダヤ系の家系でポーランド生まれの父とモロッコの母のユダヤ系の家系に生まれる。

2003年フランス現代文学の教員資格を取得、2007年国立高等映像音響芸術学校ラ・フェミスの脚本学科を卒業。脚本家として活動を始める一方、2010年に初の長編監督作『美しき棘』で主演のレア・セドゥとともに注目を浴びた。2013年には再びセドゥを起用した『グランド・セントラル』でフランス国内の数々の賞を受賞。
2016年公開のナタリー・ポートマンとリリー=ローズ・デップが主演の『プラネタリウム』はヴェネツィア国際映画祭、2019年『イージー・ガール』がカンヌ国際映画祭、2022年5作目の『他人の子供たち』がヴェネツィア国際映画祭で上映。
2025年、『プライベート・ライフ』はカンヌ国際映画祭と第52回テルライド映画祭で上映。2025年、ジョディ・フォスター、ダニエル・オートゥイユ、ヴィルジニー・エフィラらが主演を務める映画『プライベート・ライフ』が、カンヌ国際映画祭で、2026年日本のフランス映画祭でオープニング映画として上映。
☆主演:ジョディ・フォスター
Jodie Foster、本名: Alicia Christian Foster|アリシア・クリスチャン・フォスター
アリカ合衆国の女優、映画監督、映画プロデューサー。1962年11月ロスアンゼルス生まれ。
1988年公開の『告発の行方』と1991年公開の『羊たちの沈黙』でアカデミー主演女優賞受賞

生まれる前に両親が離婚したため母親に育てられた。その後、父親は中国人と再婚。役者名の「ジョディ」は、兄姉たちが呼んでいた愛称である。8歳から高校時代までロサンゼルスにあるフランス人学校で学び、その後ハーバード大学、コロンビア大学などの複数の名門校に合格。イェール大学でアメリカ文学を専攻し、黒人女性作家トニ・モリソンの論文で優秀な成績 で卒業した。
3歳の時に子役だった兄の仕事場でスカウトされコマーシャルやテレビドラマで活躍し、一家を経済的に支えた。1972年に『ジョディ・フォスターのライオン物語』で映画デビュー。1976年公開のマーティン・スコセッシ監督作品『タクシードライバー』で12歳の少女娼婦アイリス役を13歳にして演じ、数々の賞を受賞し高い評価を得た。が、1981年ジョディの熱狂的なファンによるレーガン大統領暗殺未遂事件が発生し、映画界とは距離を置いた。1984年『ホテル・ニューハンプシャー』で映画界に復帰。1989年『告発の行方』、1991年『羊たちの沈黙』でアカデミー主演女優賞を受賞。1991年に『リトルマン・テイト』を映画初監督。プロデュースの仕事にも携わっている。1998年と2001年に未婚で男児を出産。2007年同性愛者としての報道が流れ、2013年ゴールデングローブ賞授賞後のスピーチにてカミングアウトを決意した。2014年、パートナーの女性写真家アレクサンドラ・ヘディソン と結婚。
あとがき
『プライベート・ケース|A private life』では、本当にジョディ・フォスターの演技が楽しめました。もうすでに次の出演作品を観るのが楽しみで調べたところ、次の出演映画は予定されてないようです。とても残念です。
話は変わりますが、この『プライベート・ケース|A private life』を楽しんだ方は、監督は違いますがノルウェー映画の『わたしは最悪|The Worst Person in the World 』も楽しめるかと思います。チェックしてみてくださいね。
Ngā mihi
wonderer





















