もの足りなさが残る『プラダを着た悪魔2』の正直な辛口レビュー

Kia ora

あの『プラダを着た悪魔』の封切から20年、ようやく続編の『プラダを着た悪魔』が上映されます。待ってました!と楽しみんしている人は多いのでは。

このブログはその『プラダを着た悪魔2』をニュージーランドで観た率直な感想を寄せています。
ほんとうに20年待った甲斐があったのかどうか、それは観てからのお楽しみということで最後までご覧ください。

『プラダを着た悪魔2』

原題:『The Devil Wears Prada 2
ジャンル:コメディ
製作国:アメリカ合衆国、言語:英語、上映時間:119分
監督:ディビッド・フランケル
脚本:アライン・ブロッシュ・マッケンナ
キャスト:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ、ケネス・ブラナー、ジャスティン・セロウ、ルーシー・リュー、B・J・ノバク
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン 
日本公開日:2026年5月1日(金)

あらすじ

業界のトレンドを左右する影響力を持つ一流のモード誌「ランウェイ」。その「ランウェイ」の記事の炎上をきっかけにカリスマ編集長ミランダとその右腕ナイジェルは危機に陥る。それを聞きつけミランダの元から離れ報道記者として活躍してきたアンディが、「ランウェイ」編集部の危機を前にカムバックすることに。長い年月を経て、ついにミランダと再会を果たす。

感想

前編の『プラダを着た悪魔2』は、アン・ハサウェイとメリル・ストリープがそれぞれ強烈な個性を放ちながらファッション雑誌の裏側を描いたものでした。

続編となるこの『プラダを着た悪魔2』は、この二人は更に強い存在感を示しています。前作より上手く映画を作らなきゃ、演じなきゃというプレッシャーなどは全く感じられず、純粋に役になりきって楽しみながら演じているよう。

他の二人、エミリー・ブラントとスタンリー・トゥッチも然り。

それに、メリル・ストリープの旦那やアシスタントなど他の新しいキャストに加えて、所々ファッションや音楽会の有名人の顔もちらほら見えてとても豪華。

ファッションは勿論、オフィスやイタリアのシーンも美しくて魅せてくれます。

が、話が面白くありませんでした。
一緒に観たコメディ好きな友人は「そんなに笑うシーンがなかったよね」とかなりがっかり。

その原因の一つは、ミランダの人物描写が浅いからだと思います。
ミランダのあの性格はすでに前編で知っているので、この作品では期待感が高いせいか、本来面白くべきあるセリフがそこまで響きません。
確かにミランダの新しい側面として、ミランダと新しく登場した夫の夫婦関係が描かれていますが、それだけではもの足りなさが感じられました。

それから、この映画で前評判として使われる「痛烈なメディア風刺」という点においても、まあ確かに脆弱なファッション業界を晒してはいますが、痛烈なブラックジョークとかパンチが入っておらず風刺しているとは思えませんでした。

第一作目から20年待ってとても楽しみにしていたので、本当にがっかりでした。
これなら、同じようなファッション業界のグラマラスな作品としては、ネットフリックスの『エミリーパリに行く』が面白いと思います。

『プラダを着た悪魔2』星は二つ。★★

プロフィール


Aline Brosh McKenna
アメリカ合衆国の脚本家。1967年フランスに生まれる。ハーバード大学卒
主な作品:
『プラダを着た悪魔』(2006年)、『27ドレス』(2008年)、『モーニング・グローリー』(2010年)、『幸せへのキセキ』(2011年)

Anne Jacqueline Hathaway
1982年生まれ。兄が同性愛者であることを認めないとして家族ことカトリックから離脱。ヴァッサー大学/ニューヨーク大学出身。2012年俳優のアダム・シュルマンの結婚し2児を設けている。
代表作:『プリティ・プリンセス』(2001年)、『プラダを着た悪魔』(2006年)、『レイチェルの結婚』(2008年)、『レ・ミゼラブル』(2012年、アカデミー主演女優賞受賞)

Meryl Streep
1949年ニュージャージー州に生まれ。イェール大学卒。1978年彫刻家ドン・ガマーと結婚し三人の子供がいる。俳優としては最多のアカデミー賞に21回ノミネートされている。
代表作:『ディア・ハンター』(1978年)、『クレイマー、クレイマー』(1978年アカデミー助演女優賞受賞)を、公開の『ソフィーの選択』(1982年アカデミー主演女優賞受賞)、、2011年公開の『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011年アカデミー主演女優賞受賞)

Emily Olivia Laura Blunt,
1983年ロンドン生まれ。10代の時に悩んでいた吃音症を北部訛りで話したことがきっかけで克服したことで、演劇に興味を持つようになった。夫の俳優のジョン・クラシンスキーとの間に女児がいり。スタンリー・トゥッチは義兄にあたる。
代表作:『プラダを着た悪魔』(2006年)『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(2009年)、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014年)、『メリー・ポピンズ リターン』(2018年)『オッペンハイマー』(2023年)、『スマッシング・マシーン』(2025年)

Stanley Tucci
 1960年11月11日ニューヨーク州でイタリア人家庭に生まれる。大学卒業後演劇の道に進む。3児を設けた前妻を病で無くした後に、2012年エミリー・ブラントの姉フェリシティーと結婚。
代表作:『シェフとギャルソン、リストランテの夜』 (1996年)、『ザ・ジャーナリスト』(1998年)、『Shall we dance ? 』(2004年)、『ラブリーボーン』 (2009年)