呑み助でなくても面白い映画『アナザーラウンド : Another Round 』

kia ora

今回は、デンマーク発信の映画『アナザーラウンド ( Another Round )  』を紹介します。

Another Round とは、ずばり「もう一杯 ! 」の意。
呑むことをテーマにした、北欧スタイルのとてもお洒落な映画。

アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した他、数々の賞にノミネートされるなど世界的に高い評価を受けています。

☆ タイトル:アナザーラウンド ( Another Round)/ 原題 :Druk /2020年製作/デンマーク/115分/配給:クロックワークス/

あらすじ

家庭でも職場でも存在感が薄い歴史教師のマーティン(マッツ・ミケルセン)は、他の教師たちと人生を建て直そうとある実験を始めます。その実験とは「血中アルコール濃度を常に0.05%以上に保つと、仕事もプライベートの生活も向上する」というノルウェーの哲学者が提唱した理論を証明すること。
マーティンたち冴えない教師4人組は、朝から呑み始めるとまるで生き返ったように急変。情熱のこもった授業に生徒からの評判は上々、家庭内の不仲も解消されすべてが良い方向に向かっていくように思えます。が、そのプラス変化もそう長くは続かず。。。

感想

マーティンら4人が飲んだくれる様子、家庭における人間模様、職場の学校の様子が、重くもなく軽くもなくちょうど良い塩加減でバランス良く展開。
おかげで最後までだれることなく観ることができました。

そして、マッツ・ミケルセンは端正な容姿もさながら、微妙で繊細なマーティンの性格を心憎いほど表現。さすが「北欧の至宝」と呼ばれるだけのある演技。

同じ監督とキャストで続編が出来たら嬉しいと思うのは、きっと私一人だけではないはず。

が、最後のクライマックスシーンで、高校を卒業し社会に期待に胸を含まらせてはしゃぐ生徒たちにマーティンらが飲み込まれてしまったような形で終わってしまったのが残念。
せっかくそこまで上手く話をつなげたのだから、最後ももう少しひねりを加えて欲しかった、と言いながらも、元々バレエダンサーであるマッツ・ミケルセンの踊りが観れたのは儲けものでした。

それから、デンマークが舞台とあって、家やレストラン、家具などが勿論北欧スタイルでとてもスタイリッシュ。また、学校の授業風景や生徒の服装や態度からも、日本とは違って自由な北欧の気風がそのまま伝わってきます。
呑み助でない方にもお薦め。

評価は星4.5。
最後がクールな締めくくりだったら文句なし星5つ★★★★★です。

監督/脚本 : トマス・ビンターベア

Thomas Vinterberg。1969年デンマークの首都コペンハーゲンに生まれる。デンマーク国立映画学校卒業製作作品で早くも世界の注目を集め、デンマーク映画協会を創設。第一回目の作品『セレブレーション ( 1998 )』はカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞。その後数々の英語作品を製作し、マッツ・ミケルセン主演の『偽りなき物(2012) 』はアカデミー外国語映画賞にノミネートされた。再びミケルセンを主演に迎えたこの『アナザーラウンド ( Another Round 』では第93回アカデミー賞の監督賞にノミネート、国際長編映画賞を受賞するなど、高い評価を得ている。

主演 : マッツ・ミケルセン

Mads Mikkelsen 。1965年 コペンハーゲンに生まれる。
体操選手を目指していたが、ダンスに変更しプロのダンサーとして活躍した。1996年に演劇デビューし、数々のデンマークの映画に出演し名声を得る。ジェームズ・ボンド映画の第21作目『カジノ・ロワイヤル (2006)』で敵役を演じ世界の脚光を浴びる。2012年にはトマス・ビンターベア監督の『偽りなき者』でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞。アメリカの人気テレビ番組シリーズ『ハンニバル』で主役のハンニバルのレクターを演じた他、『ドクター・ストレンジ』、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』や、小島秀夫監督のビデオゲーム『デス・ストランディング』に出演。『ファンタスティック・ビースト3』『インディ・ジョーンズ5』への出演が決まっている。

あとがき

『アナザーラウンド ( Another Round )  』は、現在日本では劇場にて、ニュージーランドでは Google Movieなどの オンライン配信で観ることが出来ます。お楽しみあれ。

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1997年にNZに渡航。以来住み心地がよく現在に至る。旅行、ホテル業界を経て現在は教育業界に従事。 趣味は、ガーデニング、アートと映画鑑賞、夏のキャンプ旅行。 パートナーと中学生娘とウェリントン在住。