映画 「Ottolenghi and the Cakes of Versailles」- オットレンギとベルサイユ宮殿のケーキ

Kia Ora

久しぶりの映画紹介です。
3回目の今日は「Ottolenghi and the Cakes of Versailles ( オットレンギとベルサイユ宮殿のケーキ ) 」というタイトルの映画です。
ニュージーランドでは2021年1月7日から劇場公開されています。

スーパー・シェフと絶賛されるオットレンギが、世界に名だたる人のペイストリー・シェフと、絢爛豪華なベルサイユ宮殿の晩餐会のデザートを再現するさまを撮ったドキュメンタリー映画です。

甘いものが大好きという人は勿論、アートやフランスの歴史に興味がある方にもお薦めの映画です。

あらすじ

ロンドンをベースに個性溢れるデリカテッセンやレストラン経営者として、そして世界中でベストセラーのレシピ本の著者として有名である Yotam Ottolenghi (ヨタム・オットレンギ)の元に、思いもよらない企画が舞い込みます。

その企画とは、ブルボン王朝が絶頂期であった頃のベルサイユ宮殿の宮廷をテーマにしたデザートを振る舞うというもの。
ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催されている特別展、「ヴェルサイユ宮殿」一日限定のイベントのためで、招待客はメトロポリス美術館のパトロンなど裕福なVIP客ばかり。

そこで、オットレンギは世界中から優れたデザートシェフ5人を厳選し、前代未聞のイベントに挑みます。
選ばれた5人のシェフは、画期的な技法を用い、究極のデザート作りを追求します。

感想

仰々しいテーマとはうらはらに、オットレンギと、オットレンギが選んだ5人のシェフのそれぞれの食に対する価値観と職人技が単的に分かりやすく、かつ、抑え気味に描かれていて好感が持てました。
特に、3Dプリンターを用いた型など、ただ単に味だけでなく、革新的な技術を持ってデザインされる模様には目を見張るものがあります。

また、世界でスーパーシェフと謳われるオットレンギの飾らない素朴な性格や私生活が紹介されている他、ベルサイユ宮殿、マリーアントワネットの逸話や絵画についても小気味良いテンポで盛り込まれ、単なる料理番組としてではなく、アートやフランスの歴史も堪能でき、最初から最後まで飽きる事なく楽しめました。★★★★

映画詳細

ジャンル:ドキュメンタリー
監督  : Laura Gabbert
言語  :英語
● キャスト

Yotam Assaf Ottolenghi

ヨタム・アサフ・オットレンギ、1968年12月14日エルサレムにてユダヤ人の家庭に生まれる。イタリア人の父は大学で化学教授、ドイツ人の母は高校の校長であった。夏はイタリアで過ごした。大学で比較文学を学び、論本で写真の画像の原理を書く。
1997年ロンドンに移りフランスの名門料理学校「コルドンブルー」に入学。卒業後ノッティング・ヒルで小さなデリカテッセン「 Ottolenghi 」を開店。野菜を中心とした独創的な料理とローズウォーターやざくろ蜜など中近東の珍しい食材を使った料理は、瞬く間にカルト的とも言える熱狂的なファンに支持され、その後5店舗のデリカテッセンとレストランを開く。7冊の料理本を執筆し、ベストセラーシェフとして世界で有名である。

©TIGER500 via Flicker

Ghaya Oliveira ( ガヤ・オリベイラ )
ニューヨークのミシェラン2つ星のフレンチレストラン「Daniel 」のペイストリー・シェフ。
アメリカ合衆国の料理界で最高峰と言われる James Beard Foundation Awards で、Outstanding Pastry Chef 賞に3度ノミネートされ、
2017年に受賞。
チュニジアで生まれ。大学で経済学を専攻した後投資銀行に勤務。
家庭の事情でアメリカ合衆国に渡航するが、チュニジアで取得した学位が通用せず、レストランの皿洗いの仕事から現在の地位にのし上がった。

Bompas & Parr
2007年にイギリス2人の若者、Sam Bompas and Harry Parrが設立したゼリー専門のデザート会社。
建物や手の込んだデザインで知られている。
暗闇で光るアルコール入りのゼリーや、振るえるゼリーなどの作品でイギリスでのイベントに引っ張りだこである。


Dinara  Kasko
1988年ウクレイナに生まれる。大学で建築を学び3D産業に従事した後に、ペイストリー・シェフに変更。
3Dプリンターを駆使した立体感のあるケーキが特徴で、ケーキのデザイナーとして有名である。

Dominique Ansel
1978年フランスに生まれる。高校生の時にレストランで見習いとして働きながらペイストリーを学ぶ。その後ニューヨークに渡り、ミシェラン・レストランで働いた後に独立。ソーホーに「Dominique Ansel Bakery 」を開く。2013年に発明したCronut (クロナット:クロワッサン生地のドーナツ)が世界的に大流行となり、同年「 TIME 」誌で最も著名な発明家として紹介される。2014年にはJames Beard Foundation Awards で、Outstanding Pastry Chef 賞を受賞、2017年にはWorld’s Best Pastry Chef に選ばれる。その後ロンドン店など180店舗以上に拡大。

Janice Wong
1983年シンガポールに生まれる。オーストラリアのメルボルン大学で経済学を専攻している間、地元の食文化に強い影響を受け、料理の世界に入ることを決意。パリの「コルドンブルー」に入門。その後数々のレストランで修業しながらペイストリーの技を磨き、2007年シンガポールに「2am:dessertbar」をオープン。その後日本の新宿やマカオに店舗を拡張する。
美を追求した見せるペイストリーは、プラダやエルメスと言った服飾関係や、車、コスメ関連のイベントでも頻繁に披露されている。日本でも長崎のハウス・テンボスのイベントに招かれた。
高知の柚子を使ったレシピの本2冊を含め、数々のデザートの本も出版。

(参考文献:https://www.wikipedia.org)

あとがき

Ngā mihi
wonderer

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

1997年にNZに渡航。以来住み心地がよく現在に至る。旅行、ホテル業界を経て現在は教育業界に従事。 趣味は、ガーデニング、アートと映画鑑賞、夏のキャンプ旅行。 パートナーと中学生娘とウェリントン在住。