「イン・ザ・ハイツ 」映画感想 :気負いすぎ★★

Kia ora

2005年に公演されたブロードウェイミュージカルの映画版「イン・ザ・ハイツ」がいよいよ日本でも公開されます。

「イン・ザ・ハイツ」の脚本、作詞、作曲、製作を手掛けているのは、世界で最もチケットが取れないミュージカルとして社会的現象にもなった「ハミルトン」の製作者で、天才の異名を取るあのリン=マニュエル・ミランダ。世間でかなりの注目を集めています。

ニュージーランドでは日本に先駆けて上映されており、オプラ・ウィンフリーの「 feeling good movie 」の触れ込みで代々的に宣伝されています。

そこでプリ・ティーンの娘とともにファミリー映画として鑑賞した感想とともに、先述のリン=マニュエル・ミランダや出演者の情報を紹介します。

概要

映画名「イン・ザ・ハイツ」
原題:In the Heights
ジャンル:ミュージカル・ドラマ
配給:ワーナー・ブラザース映画
言語 : 英語
上映時間:2時間23分

原作 : リン=マニュエル・ミランダ
監督 : ジョン・M・チュウ

キャスト:アンソニー・ラモス、コーリー・ホーキンズ、レスリー・グレース、メリッサ・バレラ

あらすじ

ニューヨークのマンハッタンにあるワシトン・ハイツ地区。南米などからの移民家族が古くから住むこの街は、陽気で歌とダンスであふれています。

そのワシントン・ハイツで、いつか大物になる夢を追いながら父親から引き継いだ食料品店を営むウスナビは、近くのビューティー・サロンで働くデザイナー志望のバネッサに魅かれています。ある日、ウスナビの幼馴染のニーナが街に戻ってきます。ニーナはスタンフォード大学にめでたく進学し、ワシントン・ハイツのコミュニティの希望の星である存在。そのニーナが戻って来たことでコミュニティがざわつきます。そこに大停電が起き、その皺寄せがワシントンハイツに住む人々にも忍び寄ります。

そんな状況の中で、ウスナビ、バネッサ、ニーナ、そしてニーナの恋人のベニーの四人の若者が、社会の問題に苦悩しながらも夢をあきらめずに社会へ一歩を踏み出そうとします。

感想

ラテン特有のリズムと躍動感あるヒップホップの歌や見事なダンスが満載しています。特に、プールや路上で大勢で一斉に行うダンスシーンには目を見張るものがあります。
個人的には後半のクラブでのバネッサのラテン・ダンスのシーンが印象的でした。

が、同じそのアップテンポな曲で進む展開に付いていくには限度というものがあります。途中で飽きてしまって二時間半近くも継続して観るのは苦痛に感じたというのが率直な感想です。

時にはトーンダウンしたしんなりとしたシーンがあれば、映画としての出来栄えが随分と違ったと思います。
例えば、世界中で大ヒットしたミュージカル映画「ママミア」は、メエラルドブルーの美しい海の上でそよ風を浴びながら、お世辞にも歌が上手いと言えない中年の男優がソロで歌うシーンなど、肩に力が入らずリラックスして楽しめるシーンが多々ありました。またそのおかげで、後に続く大勢のダンスがより盛り上がり効果的でした。



その点、「イン・ザ・ハイツ」は、最初から最後までアップテンポの一本調子。
舞台劇であれば、途中で休憩が入ったり、上演の途中で照明が落ちてスポットライトの下でソロで歌唱する場面があるなどメリハリが効いて観やすいのかもしれません。

私と違ってあまりこだわらずに映画を観るパートナーも、それから12歳の娘も「イン・ザ・ハイツ」には途中で飽きてしまっていました。

ですので、評価は、星2つ★★。
「イン・ザ・ハイツ」はダンスシーンを見せることに気負いすぎ。観客のことを少しは考えて欲しかったと思います。

脚本/製作/作詞/作曲
リン=マニュエル・ミランダ

1980年ニュー・ヨークにて臨床心理士の母と民主党顧問の父親の元に生まる。マンハッタンで育ち、毎年ホリディをプエルトリコの祖父母のもとで過ごした。「リン=マニュエル」という名は、プエルトリコ人作家によるベトナム戦争を題材とした詩から名付けられた。子供の頃から作曲を始め、そのうちの1曲は後にニューヨーク州知事選に使用される。ウェズリアン大学在学中に「イン・ザ・ハイツ」の初期の原案を執筆するなど、ミュージカルからシェイクスピアまで幅広く多くのプロダクションに出演した。

2008年、ブロードウェイで初演されたミュージカル「イン・ザ・ハイツ」で作曲・作詞・主演、トニー賞オリジナル楽曲賞の他、グラミー賞ミュージカル・シアター・アルバム賞を受賞。
2015年、脚本・作曲・作詞・主演を務めたアメリカ合衆国建国の父、アレクサンダー・ハミルトンの生涯をヒップホップ音楽で綴ったミュージカル「ハミルトン」は高い評価を受け全公演完売するなど社会現象となる。グラミー賞ミュージカル・シアター・アルバム賞の他、トニー賞でも史上最多16部門でノミネートされ、11部門受賞。

2016年の公開映画  「モアナと伝説の海」を全曲作曲し、アカデミー歌曲賞にノミネートされる。2018年のミュージカル・ファンタジー映画「メリー・ポピンズ リターンズ」ではゴールデングローブ賞 映画部門 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされた。

監督:ジョン・M・チュウ


1979年アメリカ合衆国のカリフォルニア州に生まれる。シェフの父親は中国、母親は台湾出身で二人で地元で有名なレストランを営んでいる。2003年サザン・カルフォルニア大学を卒業。2008年、長編映画「ステップ・アップ2:ザ・ストリート」にて監督デビュー。2018年、監督を務めた「クレイジー・リッチ!がアジア人キャストの映画としては異例の大ヒットとなる。2018年に結婚、2児の父親である。

キャスト

ウスナビ役 :
アンソニー・ラモス (  Anthony Ramos )

1991年 ニューヨーク、ブルックリン生まれ。  奨学金を得てアメリカン・ミュージカル&ドラマティック・アカデミー(AMDA)で演技を学ぶ。2015年ブロードウェイミュージカル『ハミルトン』で、一人二役を演じ注目を集める。その後、「アリー/ スター誕生」「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」に出演、昨年公開された「トロールズ ミュージック★パワー」では声優を務める。リーアム・ニーソン主演映画「ファイナル・プラン」が近日公開予定の他、「トランスフォーマー」新シリーズの主演が決まっている。2018年に婚約。

ベニー役 :
コーリー・アントニオ・ホーキンズ
Corey Antonio Hawkins )

© Gage Skidmore

歌手。1988年ワシントンD.C.にて警察官の母の元に生まれる。ニューヨークのジュリアード音楽学院出身。テレビドラマ「ウォーキング・デッド」に出演し脚光を浴びる。2017年にブロードウェイ作品「あなたまでの6人」に出演、トニー賞演劇主演男優賞にノミネートされる。同年のテニス全米オープンでの男子シングルス決勝で国家を歌った

ニーナ役:
レスリー・グレイス
( Leslie Grace Martínez )

© Carlos Figueroa Rojas

シンガーソングライター。1995年ニューヨークのブロンクスに生まれる。両親はドミニカ共和国出身で母親は美容室を営んでいた。
二歳の頃から兄弟姉妹と一緒に歌い始め、コーラスグループやタレントショーに参加。 2012年、17歳の時に「Will You Still Love Me Tomorrow」というバチャータの曲でデビュー。最年少記録で、全米ヒットチャートのトロピカルミュージック部門で1位となる。

バネッサ役:
メリッサ・バレラ ( Melissa Barrera )

女優、歌手。1990年にメキシコに生まれる。ニューヨークの大学で演劇を学ぶ。
数々のラテンアメリカ版の連続ドラマに出演、この 「イン・ザ・ハイツ」での演技で評論家の賛辞を受ける。「スクリーム5」やミュージカル映画「カルメン」が上映予定されている他、大手化粧品会社「クリニーク(CLINIQUE)」のグローバルアンバサダーにも起用されている。

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1997年にNZに渡航。以来住み心地がよく現在に至る。旅行、ホテル業界を経て現在は教育業界に従事。 趣味は、ガーデニング、アートと映画鑑賞、夏のキャンプ旅行。 パートナーと中学生娘とウェリントン在住。