# Me too 映画「Promising young woman 」★★★★★

Kia Ora 

ニュージーランドで現在公開中の映画「 Promising Young Woman / プロミシング・ヤング・ウォーマン」を紹介します。

英語のタイトル 「Promising Young Woman / プロミシング・ヤング・ウォーマン」は直訳すると、将来有望な女性。
そして内容は、一昨年世界的に広がった# Me Too ( ミー・トゥー) 運動がサスペンス・ドラマになったフェミニズム映画です。

これから観るという方には是非この映画独特のスリル感を味わって頂きたいので、敢えてあらすじは紹介しません。
( 映画ブログの中にはあらすじを全て書いているものがあります。お気を付け下さい。)


この「 プロミシング・ヤング・ウォーマン 」は、去年12月にアメリカ合衆国で劇場公開されて以来、映画批評家の間で高く評価されており、今月末に開催予定のゴールデン・グローブ賞では、監督、製作、脚本、主演女優賞の4部門にノミネートされています。

日本ではパルコ系の映画館で上映予定です。

感想

「 Promising young woman / プロミシング・ヤング・ウォーマン」は、最初から最後までスリル感満点、そして最後はあっけに取られる結末で、映画が終わった瞬間劇場では「 Oh my God…」と呟く声があちたこちらから聞こえました。

宣伝用トレイラーや、トニー・スペアーズの2003年の大ヒット曲「Toxic 」がバックに流れる冒頭部分からは、この映画は若い女性が強姦され。。。と、壮絶な画面や重々しい展開を想像してしまいがちです。
が、決してホラー映画まがいの場面はないのでご安心下さい。

主人公のキャシーは、レトロなプリント柄の洋服を着てパステル・カラー溢れる職場で働くどこにでもいそうな女性です。
その女性が、男性の愚行が若気の至りと笑って済まされてしまう社会に、彼女なりの方法で報復を加えるのですが、その方法というのが大胆で尚且つクールで、同じ女性として胸の空く思いをしました。


特筆したいのが過去の出来事を再現する手法です。フラッシュ・バック方式で再現し過去と現在のシーンを交錯する映画が多い中、この「プロミシング・ヤング・ウォーマン 」では、登場人物のセリフの中で少しづつ謎が解き明かされていきます。
その効果てきめんで、プロットが自然な形で展開される為、臨場感を味わいながら最後まで引きずられるように見入りながらスリルを楽しむ事が出来ました。

評価は文句なし五つ星★★★★★です。

監督・キャスト

● 監督・監督・製作 : 
Emerald Fennel ( エメラルド・フェネル )


1985年ロンドンに生まれる。オックスフォード大学で英文学を専攻する傍ら、演劇部に所属し舞台で演じていたところ、プロのエージェントの目にとまり女優の道に進む。
Anna Karenina ( アンナ・カレニーナ)、 The Danish Girl ( リリーのすべて)、Vita & Virginia ( ヴィタ & ヴァージニア )の映画に出演。
2013年からBBC製作連続ドラマ 「 Call the Midwife ( ロンドン助産師物語 ) 」、2019年にはNetflix製作の英国王室ドラマ「 The Crown ( ザ・クラウン ) 」に出演し注目を浴びた。
また、BBCアメリカの大ヒット連続ドラマ「Killing Eve ( キリング・イブ)」のシーズン2の脚本を書き、数々の賞にノミネートされた。
監督デビュー作となるこの「プロミシング・ヤング・ウーマン」ではゴールデン・グローブ賞の、監督、製作、脚本の3部門にノミネートされている。
尚、「プロミシング・ヤング・ウーマン」では、主人公のキャリーがメイクする時に動画の中でチューター役として出演している。

● キャシー役 : Carey Hannah Mulligan ( キャリー・マリガン )



1985年ロンドン生まれ。
幼い頃から演劇に芽生え、高校卒業後両親の猛反対を押し切り俳優業に進む。
2005年にキイラ・ナイトレイ主演の 「 Pride & Prejudice / プライドと偏見」に出演後、アメリカのブロードウェイの舞台にも立ち実力を付けた。2009年の初の主演映画「An Education /  17歳の肖像」で絶賛を受け、英国アカデミー主演女優賞を受賞した。2013年には「 華麗なるギャツビィー」でレオナルド・デカプリオと共演する他、数々の作品に出演している。
この「プロミシング・ヤング・ウーマン」の主役のキャシー役では、ゴールデン・グローブ賞のの主演女優賞にノミネートされている。
夫のミュージシャンであるMarcus Mumford (マーカス・マンフォード ) の間に二人の子供がいる。

● ライアン役 : Robert Pickering “Bo” Burnham ( ボー・バーナム )

 1990年アメリカ合衆国に生まれる。2006年頃からYou Tubeにコメディ・ソングを投稿し2021年の時点で3億回近く再生されている。2018年から映画の脚本と監督を手掛け、高い評価を得ている。監督作品、クリス・ロック主演のコメディ映画「タンバリン」はNetflix で上映されている。

あとがき

この映画が監督デビュー作となるエメラルド・フェネルは、まだ若干36歳の女性です。
今回メガホンを取っただけでなく、脚本・製作も行い多彩なタレントを持つフェネルですが、この映画の脚本を書くきっかけとなったのは、女性の視点で描かれた女性の復讐映画を観た事がなかったからでそうです。2016年、 # Me Too 運動が始まる前のことです。

才能溢れたフェネルの今後の動向が楽しみです。

Ngā mihi
wonderer

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

1997年にNZに渡航。以来住み心地がよく現在に至る。旅行、ホテル業界を経て現在は教育業界に従事。 趣味は、ガーデニング、アートと映画鑑賞、夏のキャンプ旅行。 パートナーと中学生娘とウェリントン在住。