Kia ora
マオリ語で自己紹介第3弾のこの編では『~に住んでいます』の言い回しを紹介します。
E noho ana という構文ですが、マオリ語で Pepeha と言われる自己紹介の作り方も併せて説明しています。
マオリ語に興味のある方、就学前のお子さんを持つ親御さん、それから近い将来ニュージーランドの社会ではばたきたいという方は是非ご参考下さい。
目次
1)E noho ana au ki Aotearoa 文法を学ぼう!
それでは早速文法から入ります。
「私はNZに住んでいます」はマオリ語で次のようになります。
E noho ana au ki Aotearoa.
( エー ノホ アナ オウ キ アオテアロア)
上の文章を分解してそれぞれの単語をみてみましょう。
e ___ana | している、状態を表す |
noho | 住む、座る *(状態動詞) |
au | 私(主格) |
ki | ~に(助動詞) |
Aotearoa | ニュージーランド |
構文
e ___ana (~している) は状態を表すという構文で、動作や変化でなく状態を表す、もしくは変化の結果としての状態や、意志的な心理状態を表す状態動詞とともに使います。
よく使われる状態動詞には、この noho の他に、tu ( ツー:立っている)、kai ( カイ:食事する)などがあります。
そして そのあとに kiという後に場所を示す助動詞が続きます。

応用編
オークランド/ウェリントン/クライストチャーチに住んでいますという場合は、Aotearoaをそれぞれ置き換えて次のようになります。
E noho ana au ki Tāmaki-makau-rau. ( ターマキ・マカウラウ )
E noho ana au ki Te Whanganui a Tara(テ・ファンガヌイ・ア・タラ)
E noho ana au ki Ōtautahi ( オータウタヒ)
同じようにワイカト地方のロトルア、オークランドのRemueraと言いたい場合は場所の名前をkiで繋げていきます。
E noho ana au ki Rotorua ki Waikato.
E noho ana au ki Remuera ki Tāmaki-makau-rau.
*ニュージーランドのマオリ語での地名の呼び方を北島編と南島編に分けて紹介しています。
ご参考下さい。
2)Pepeha の中に加えてみよう
「私は~に住んでいます」の文法をマスターしたら、次は Pepeha/自己紹介の中でも使ってみましょう。
Pepeha/自己紹介は自分が生まれ育った自然環境、祖先、そして自分の順番で説明します。
詳しくは、Pepehaについての記事でご確認下さい。
Ko ___ tōku māunga. 「 私の山は__です 」 Ko ____tōku awa. 「 私の川は __ です 」 Nō Hapanihi ōku tīpuna me nō hoki ahau. 「私の祖先は日本人で私自身もそうです」 Ko Hanako Yamada tōku ingoa. 「私の名前は山田花子です」 |
の後に、
例)E noho Ana au ki Karori ki te Whanganui a Tara.
「ウェリントンのカロリに住んでいます。」
と続けます。

3) 上級編
自分自身の紹介/Pepeha をマスターしたら、次はPepehaに家族紹介も入れてみましょう。
復習:親や伴侶、子供の紹介方法
Pepehaで家族紹介する
Ko ___ tōku māunga. 「 私の山は__です 」 Ko ____tōku awa. 「 私の川は __ です 」 Nō Hapanihi ōku tīpuna me nō hoki ahau. 「私の祖先は日本人で私自身もそうです」 Ko Hanako Yamada tōku ingoa. 「私の名前は山田花子です」 Ko John tāku tāne. 「私の夫はジョンです」 Ko Emily tāku kōtiro. 「私の娘はエミリーです」 |
e noho ana 私たち と複数形に
私達 のマオリ語は
二人の場合 は māua、 三人以上の場合は mātou です。
au (私)の部分を、このmāua/mātou に置き換えます。
例)
E noho ana mārua ki Ōtautahi.
「私たち(二人)はクライストチャーチに住んでいます。」
E noho ana mātou ki Hapanihi(ハパニー)
「私たち(三人以上)は日本に住んでいます。」

4) あとがき
ニュージーランドの社会の中で、実際にマオリ語で自己紹介する機会はそう多くはないかと思いますが、聞く機会は多々あります。
例えばほとんどの学校の入学式はマオリの歓迎式Pōwhiri ( ポーフィリ) にのっとって行われますが、校長を初めとする先生や父兄代表の挨拶はマオリ語のPepehaで始まります。最近は企業の幹部や政治家などの挨拶もマオリ語で行われるのが主流です。
ですので、ニュージーランド社会で生活されている方、もしくはこれからという方は、この機会にマオリ語に耳を慣らしてみてはいかがでしょうか?
Ngā mihi
Wonderer