Meri te Kirihimete ! 『きよしこの夜』をマオリ語で歌おう!

Kia ora

Meri te Kirihimete !
クリスマスまじか、ここニュージーランドでもイルミネーションとともにクリスマス・ソングが聞こえてくるようになりました。
クリスマス・ソングの中でも伝統的な曲と言えば、やはりクリスマス・キャロルです。

キリストの生誕を祝う讃美歌で元々はクリスマス・イブの夜に教会で歌われていたクリスマス・キャロル。沢山の歌がある中でもっとも日本人に馴染深い『きよしこの夜』をマオリ語で歌ってみませんか? 
その歌詞は勿論、マオリ語の単語の意味などを音声付きで紹介していきます。
早速一緒に練習しましょう!

Mārie Te Pō

♫マオリ語 の歌詞

『きよしこの夜』は、マオリ語では『Mārie te Pō 』のタイトルで歌われています。いろいろなバージョンがありますが、今回はオーソドックスなものを選んでみました。

Mārie  Te Pō 

Mārie te pō, tapu te pō
Marino, marama
Ko te Whāea, me te Tama
Tama tino tapu rā
Moe mai i te aio
Moe mai i te aio.
 
Mārie te pō, tapu te pō
Ka kite nga hepara
Te korōria o te rangi
Me nga ahera Hareruia
Kua whanau te tamaiti
E Ihu te Karaiti

♪ kupu hou / マオリ語の単語

歌詞の一番だけですが、それぞれのマオリ語の単語の読み方と意味を挙げておきます。
日本語よりも英語の歌詞と比べた方がわかりやすいかもしれませんね。
下に日本語と英語の両方の歌詞を付けていますので、比べてみて下さい。

mārie /マーリエ /静かな、 te/ テ/定冠詞で特に意味はない、
tapu/タプ/神聖な、pō/ポー/夜、 marino/マリノ/穏やかな、
marama/マラマ /光、Ko/コー /後に続く特定の人を指す
Whāea/ファーイア/母親、Me/メ/そして、tama /タマ /子供
tino/ ティノ /とても、rā/ ラー /そこにいる
moe/モエ/眠る、mai/マイ/~に向かって、aio/アイオ/平和

♬歌いかたのコツ

  • mārieのāのように、上にマクロンと呼ばれる傍線があるアルファベットは長く発音し、マリエではなくマーリエと発音します。
  • よく登場する te は英語の定冠詞のtheのようなもので特に意味はありません。ですので軽く、むしろ飛ばしても構わない位の気持ちで歌いましょう!

♩声に出して歌ってみましょう!

では用意はいいですか?
下の動画をクリックして一緒に歌ってみましょう。

英語と日本語の歌詞と比べてみましょう

参考までに英語と日本語の歌詞を付けておきます。
前にも書きましたが、マオリ語の訳と比べるには英語の方が意味がわかりやすいかもしれませんね。

Silent NIght

Peaceful night, holy night,
calm, bright.
By the mother and the Son
the truely holy Son there
Sleeping in peace
Sleeping in peace

Peaceful night, holy night.
Shepherds behold
the glory in the sky
and angels, hallelujah
the child that has been born
is Jesus the Christ.
(作詞・John Freeman Young)

きよしこの夜

きよしこの夜 星はひかり
すくいのみ子は 
まぶねの中に
ねむりたもう いとやすく

きよしこ夜 
み告げうけし
ひつじかいらは 
み子のみ前に
ぬかずきぬ かしこみて

(作詞・由木康)

Mārie  Te Pō /きよしこの夜裏話

『Mārie te Pō/Silent Night/きよしこの夜』の原曲は、『Stille Nacht 』といいます。 ヨゼフ・モールがドイツ語で作詞し、作曲はフランツ・クサーヴァー・グルーバー、初めて歌われたのは1818年の12月24日のクリスマスイブです。

『Stille Nacht 』の誕生には面白い逸話があります。
キリスト教教会ではクリスマスイブに讃美歌が歌われます。が、オーストリアのオーベルンドルフにある聖ニコラウス教会では、その前日にオルガンがネズミにかじられて音が出なくなってしまい讃美歌が歌えなくなってしまいました。その当時は讃美歌はオルガンで伴奏されていたのです。急遽ヨゼフ・モールが『Stille Nacht 』の詞を書き上げ、ギターで伴奏できる讃美歌の曲として作曲をフランツ・クサーヴァー・グルーバーに頼みました。それまで讃美歌はオルガン伴奏と決まってましたので、グルーバーは悩みながらも夜通し曲を作り完成したのはミサが始まる直前だったそうです。

その『Stille Nacht 』は、今では全世界で歌われるようになり、2011年にオーストリア無形文化遺産に指定されています。

あとがき

『きよしこの夜』もいいけど、やっぱりニュージーランドだから夏らしいクリスマスソングを歌いたいという方は、是非このブログを見て下さいね。
ニュージーランドの文化を学びながら楽しく歌うことができかと思います。

それでは最後にもう一度、Meri te Kirihimete (メリークリスマス)!

まだまだ年内に投稿する予定ですが、この場を借りまして、
今年も読者の皆様にはご支援していただきお礼申し上げます。

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来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

Ngā mihi
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ABOUTこの記事をかいた人

1997年にNZに渡航。以来住み心地がよく現在に至る。旅行、ホテル業界を経て現在は教育業界に従事。 趣味は、ガーデニング、アートと映画鑑賞、夏のキャンプ旅行。 パートナーと中学生娘とウェリントン在住。