Kia ora
日本のように公共交通機関が整っていないニュージーランドでは、車は日常生活において必須用品の一つです。
ニュージーランドに来て初めて自分の車を持って運転するようになった人の話しをよく聞きます。かく言う私自身がその一人です。
そのニュージーランドでは、この11月に車の検査制度が大きく変わります。
このブログでは車検の変更点などを詳しく説明していきます。
現在車を保有してる方は勿論、これから車を買う予定の人もぜひ最後までご覧ください。
そもそもNZの車検制度とは?
そもそもニュージーランドの車検制度はどうなっているの?という方の為に、車検の変更点に入る前にニュージーランドの車検制度そのものについて簡単に説明します。
ニュージーランドでは車検はWoF(Warrant of Fitness)と呼ばれます。
WoFは、文字通りニュージーランド(NZ)で公道を走行する車に義務付けられた「安全基準を満たしているかを確認する定期検査」になります。
そのWoFの主な特徴は次の通りです。
- 検査対象項目
タイヤ、ライト、ブレーキ、シートベルトなどの安全項目。エンジンやオイルの状態は該当しない - 検査頻度
製造が2000年1月1日以降の車:12ヶ月ごと。
製造が2000年1月1日以前の車:6ヶ月ごと。
新車は購入後3年間は必要無し - 所要期間と料金
30分〜1時間程度、料金はNZ$75前後
- 検査に落ちた場合
不合格箇所を28日以内に修理・再検査を受ければ追加費用がかからない。
有効期限が切れた状態で走行すると200ドルの罰金対象となる。
*エンジンオイルや冷却水などの点検は「フルサービス」という別の1年点検で行うのが一般的。
中古車を購入する際は、このWoFの残期間を必ず確認しましょう!
変更点
これでもうニュージーランドの車検、WoFについてはだいたいお分かりいただけたかと思います。
そのWoFの内容が、今年の11月に変わる予定です。
大きな変更点は年に一回のWoFが2年に一回の頻度になることです。
が、すべての車ではありません。対象となる車など詳しく説明していくので、ご自身の車が対象であるかどうか確認してみて下さい。

WoF
- 変更内容 :
1年毎のWoFが2年毎 - 対象車種:
最大重量3.5トン未満の軽自動車で、2019年11月1日以降に登録された製造後の経年が4年から14年
(来年2027年11月1日からは、2013年11月1日以降に登録された、製造後4年から14年の経年の軽自動車も対象) - 変更時期 :
2026年11月1日
- その他:
– 2000年1月1日以前に登録された軽自動車および二輪車は、一部の車種で6ヶ月ではなく1年毎
– 新車の軽自動車の最初の車検(WoF)の有効期間は4年間
– 運転免許証、車検証明書、車検証明書をドライバーのスマートフォンで閲覧できるようにする
法案が8月に議会で審議中。

罰金の額
11月から変更されるのはWoFの頻度だけではありません。
違反に対する罰金の金額が引き上げられます。
それもかなりの金額ですので、皆さん気を付けましょう。
- ホイールとタイヤの不適合:ホイールは150ドルから350ドル、タイヤは150ドルから1000ドルに
- WoFの有効期限が2ヶ月以上切れている車両を運転した場合の違反金は、200ドルから350ドルに
変更理由
今回のWoF改革を発表した与党のナショナル党のクリス・ビショップ運輸大臣によれば、この改革案は事前アンケートの回答者の74%から支持を得ているそうです。
そして改革を実施する理由として、クリス・ビショップ運輸大臣とジェームズ・ミーガー運輸副大臣は次のように説明しています。
- NZの規則は時代の変化に追いついておらず、ドライバーに不必要な負担を強いている。現代の車両は著しく安全になっているが、NZはアイルランド、ドイツ、日本、オーストラリアといった他国と比較して、必要以上に頻繁な検査を実施している。他国と同様の検査期間を採用することで同等またはそれ以上の安全性の成果が得られる筈。
- 検査手数料の削減、コンプライアンス遵守にかかる時間の短縮。、不必要な修理の減少などにより、30年間で26億ドルから41億ドルの純利益が見込まれれNZ国民に大きな利益をもたらす
- 欠陥が原因の事故は0.6%から1.3%増加する可能性があるが、事故データでは検査で発見された欠陥が死亡事故および重傷事故の3.5%にとどまり、速度超過(23%)、飲酒運転や薬物使用(34%)といった他の要因よりも低い割合である
- 古い車両や「リスクの高い」車両は現行通りの検査するので、今回の変更が道路安全性を損なうものではない

反対意見
勿論、このWoF改革にはすべてのニュージーランド国民が賛成している訳ではありません。
次のような反対意見が出ています。
- 最終的にはメンテナンスや修理費用の増加という形でドライバーの負担が増える可能性が高い。
さらに保険料、事故補償(ACC)の負担、そして取り締まり強化と啓発活動にかかる税金負担も考慮すべき
- 現行の規則ではWoFの不合格率は41%に達しており、常に50万台以上の車両が有効な車検を受けずに走行している。新しい制度でこれらの数字が改善される見込みはほとんど無い。多くの車が経年劣化するのであって、8年から10年落ちの車両の3台に1台は、毎年何らかの安全上の問題を抱えている。14年落ちまでの車両に対する規制変更は、タイヤやブレーキの摩耗といった問題を抱えた車両が道路を走る機会を増やす可能性が高い。
- 実際、多くのドライバーは自分の車の状態をきちんと確認しておらず、安全上の問題を見つけるために車検に頼っている。

変更理由
私の車は経年が14以上経っているので今まで通り1年ごとのWoF検査をすることになります。それでがっかりしている訳ではなく、むしろほっとしています。
と言うのが、私にとって車は単なる移動手段であってあまり無頓着ということが言い訳になるかどうかわかりませんが、自分自身では車のメンテナンスはほとんどできません。タイヤの消耗具合をチェックする習慣すら持っていません。
ですので、もし私の車の経年が14年以内だとして2年毎にWoF検査をするとなると、タイヤの消耗で罰金1000ドル支払うはめになるなど大変なことになるでしょう。その分年に1回車にサービスを出しているのでそれで補われるかと思いますが。
罰金の他に反対意見にあるように、ACCなどの徴収額も増え逆に個人負担が多くなることは間違いありません。
それに只でさえ中古車社会のニュージーランドでは車の故障による渋滞が多いのに、今後ますます増えていくことでしょう。
ということで、このWoF改革には私は断固反対派です。
皆さんはどうでしょうか?
最後にニュージーランドでのガソリン代、それからガソリン代削減のコツなどの特集も寄せています。併せてご覧ください。
Ngā mihi
wonderer
(参照https://www.1news.co.nz/2026/04/16/major-warrant-of-fitness-changes-coming-in-november)




















