
ニュージーランドならではの事柄や言葉を指す kiwiana ( キウィアナ)用語特集の第三弾になります。
kiwiana ( キウィアナ)用語の第一弾はkiwi ( キウィ) 、第二弾は ALL BLACKS についてでした。
興味がある方はこちらを。
さて、今回の kiwiana ( キウィアナ)用語の特集第三弾では、ニュージーランドではお馴染となっている言葉を幾つか紹介します。
jandal ( ジャンダル )
まずは jandal (ジャンダル) について。
jandal (ジャンダル )はゴム草履のことで、ニュージーランドの夏の風物詩の一つ になっています。
夏になると、老若男女あらゆる人が、砂浜だけでなく街中でもレストランでもジャンダルを履いています。
真冬でも履いている人がいて、驚いたという人も多いのではないでしょうか。
さて、このように、Kiwi ( ニュージーランド人のこと)にこよなく愛用されている jandal (ジャンダル) ですが、そのルーツは日本にあることをご存じですか?
1956年にオーストラリアのメルボルンでオリンピックが開催され、その時日本人チームが履いていたゴム草履がニュージーランドのビジネスマンの目にとまり、ニュージ―ランドに紹介されたところ、またたくまに普及していったそうです。
その名も
Japanese Sandals 略して Jandals です。
簡単明瞭ですよね!

© Justine Sanderson via Flickr
vegemite ( ベジマイト )vs marmite ( マーマイト )
イギリス製のmarmite ( マーマイト ) に対抗し、お隣のオーストラリアで作らたものは vegimite ( ベジマイト ) と呼ばれます。
なんと、最初に付けられた名前は、marmite に対抗して、parwill だったそうです。
がこのジョークを分る人があまりおらず、新しい名前を一般公募し、vegimite ( ベジマイト )に改名されました。
オリジナルである marmite ( マーマイト ) は、19世紀後半ドイツ人学者によりビール醸造過程の副産物として開発されました。
食品として本格的に製造されるようになったのは、1902年イギリスで会社が設立されてからのことです。
濃い茶色で粘々しており強い酸味が効いたmarmite ( マーマイト )は、当時 ” Love it or hate it ” の文句でイギリスの市場に売り出されたところ、飛ぶように売れたそうです。
それから20年後、1922年にオーストラリアで vegimite ( ベジマイト ) が製造されるようになりました。
vegimite ( ベジマイト ) はビール醸造の際のイースト菌を元に作られており marmite ( マーマイト )とは味も少し違います。
興味のある方是非お試しあれ。
” Love it or hate it ” となること 請け合いです。

Vegemite and Marmite © Vanderdecken at en.wikipedia.
Steinlager ( スタインラガー )
ニュージーランドでビールが飲まれるようになったのは19世紀に入ってからのことです。
当時のビールは、イギリス入植者が持ち込んだ濃いダークビールのみでした。
20世紀初頭に、オークランドの醸造会社がドイツからビール職人を招き、ニュージーランド初のラガービールが試みられました。
そして、1958年にニュージーランド政府が海外からのビール輸入を規制したため、ニュージーランド国内で本格的にラガービールが製造されるようになり、ドイツ風に聞こえるように、Steinlager ( スタインラガー) と名付けられました。
今日でも、ニュージーランド国内においてラガーはもっとも消費量が多く、その中でもSteinlager ( スタインラガー ) は人気のある銘柄の一つとなっています。
Steinlager ( スタインラガー ) は会社名にもなっていますが、親会社が日本の麒麟であることもあり、日本のラガービールとして Tokyo Dry を数年前から発売しています。
この Tokyo Dry のポロモーションビデオがとても面白いので、是非ご覧ください。
日本でもよく知られた顔が登場しています。
また、ここで歌われている曲 ‘ SLICE OF HEAVEN ‘ ( Dave Dobbyn 作詞/作曲/歌)は1986年に発表されて以来、ニュージーランドの名曲中の名曲と言われており、この SLICE OF HEAVEN もキウィアナ用語の一つです。歌詞にもご注目ください。
Ngā mihi
wonderer
