Kia ora
ニュージーランドで仕事を見つけるなら、オークランドなどの都市部に住むというのが定説でした。
ですが、ここ数年社会の状況の変化とともにその定説がくつがえされつつあります。
何故なら都市部では逆に求人件数が減っている状況に陥っているからです。
具体的にどういうことなのか、現在の求人状況や失業率などの情報の他、仕事を求めるのに有利な地域や業種などを詳しく説明していきます。
これからニュージーランドで仕事をされる方の参考になれば幸いです。
失業率状況
ニュージーランド統計局(Stats NZ)が先月発表した報告によると、失業率は5.3%とわずかに低下し、失業者数は16万3000人でした。これは去年末の失業率5.4%、16万5000人から減少しています。
このデータは雇用状況の最近の改善を示していますが、中東戦争に端を発する燃料危機による経済的影響は反映されていません。
が、失業率が下がっていてニュージーランドは良い状況に向かっているように見えます。
が、現実はむしろ悪い状況に向かっていると言われています。
その悪い状況として次のような特徴が挙げられます。
- 失業率は都市部で高く、オークランドの失業率は6.4%から6.6%に上昇、2014年以来の最高値を記録。ウェリントンの失業率も5.8%から6.3%に上昇、2015年以来の最高値を記録。
- 地方別では、ベイ・オブ・プレンティの失業率が5.7%から7.1%に上昇し、最も高い。
- 若者が仕事を見つけるのにますます苦労していることが明らか。
就業、就学、訓練のいずれにも従事していない15歳から24歳の若者の割合が13.3%から14.4%に増加。特に20歳から24歳の女性の率は依然として最も高く、過去より1.9ポイント上昇して20.3%に上昇。
その他の特徴として、
賃金インフレ率(公的部門と民間部門における給与・賃金の上昇率)は、3月までの1年間で2%上昇しましたが、これは物価上昇率の3.1%を下回っており、賃金上昇が物価上昇に追いついていない
ことも悪い状況と言われる原因の一つです。

2026年予算、公職のカット
前述のように就職難で苦戦しているオークランドとウェリントンに追い打ちをかけるかのように、先週政府が新たな改革案を発表し、地元住民は震撼しています。
その改革というのは今後3年間で公務員の雇用を約14%削減するというものです。
ニコラ・ウィリス財務相は先週火曜日のBudget 2026 |予算案発表前の演説、2029年半ばまでに約8700人を解雇すると発表しました。
ウィリス氏は、「政府部門の数を削減し、AIやその他のデジタルツールの活用を促進し、大幅なコスト削減を実現する」と述べています。
これにより24億ドルの経費削減が見込まれており、その資金は医療サービスの拡充、教育成果の向上、インフラ整備、国防軍と警察の強化に再配分されるそうです。

ニュージーランドの首都で政府機関が集中しているウェリントンにとって、この改革は大きな痛手です。
二年前公務員のリストラが敷かれた際は、公務員だけでなく市民全体に先行き不安が募り、買い控え、外食控えで飲食店や小売り点などへビジネスに大きく影響しました。
今回も、同じような状況に陥ることは間違いありません。
また、官公庁に習い民間企業もAIを取り入れることが予想され、民間でもリストラが進みのではないかと危惧されています。
雇用が伸びている職業と地域
これまでニュージーランドの雇用状況についてマイナス面を取り上げてきましたが、国全体では成長している産業や地域もあります。
これから働き口が見つかりやすい職業や地域として紹介していきます。
- 特定の産業において、雇用に統計的に有意な変化。特に、行政・安全保障分野の雇用は27,800人減の168,500人となった一方、製造業の雇用は16,200人増の259,300人に。
- 成長著しい分野:医療、第一次産業(農業や鉱業など)、建設業で求人広告が最も増加
- 需要の高い職種:教師、職人(配管工、電気技師)、医療専門家
- 主要都市中心部よりも南島や地方が有利。
カンタベリー:国内で雇用増加率(20%以上)と地域経済全体のパフォーマンスがトップ。主要セクターは建設、エンジニアリング、ヘルスケア。
西海岸:鉱業(金と鉱物砂)、観光、建設
上記に該当する経験やスキルがなくても、人が集まれば店やレストランなどのビジネスが自然に生まれ、ワーキング・ホリディなど短期の仕事を求めている人雇用の機会も増えることでしょう。

あとがき
公務員ではないですが、ウェリントンの公共機関に勤務している私としては、今年のBudget|国家予算で発表された8,700人の公務員解雇のニュースにかなりショックを受けています。
それも、AIが取って代わるとは、何ともやるせない気持ちです。
私の職場ではパートタイムで働いている大学生が数名います。以前は彼らのほとんどは大学を卒業後どこかに就職して巣立って行っていました。
ですが、ここ最近は大学を卒業して数年経っても、他の仕事とかけもちしながらパートタイムで働いて就職口を探している若者が増えています。
生きるのが難しい世の中になってきました。
と、ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、これからニュージーランドにワーホリビザで来られる方、都市部よりも地方狙いで是非頑張って下さい。
特に南島は美しく、そして日本とは全く違うので仕事をしながら良い体験ができるのではないでしょうか。
Ngā mihi
wonderer






















