このほどリニューアル・オープンしたテパパのアート・ギャラリー。
特集第二回目のこの編では、テパパの5階のメイン・ギャラリーを紹介します。
常設展なのでアート・ギャラリーも勿論*無料で鑑賞できます。
テパパを訪れる際は、忘れずにアート・ギャラリーも覗いてみてください。
*但し海外からの旅行者は、テパパに入館する際に入館料35ドルがかかります
はじめに
Kia ora
6階建てのニュージーランドの国立博物館テパパでは、4階の一部と5階がアート・ギャラリーにあたります。
そのメイン・ギャラリーとなる5階には、ニュージーランドの古典的な絵画やマオリの彫刻、そしてコンテンポラリーアートなど盛りだくさんのジャンルのアートが展示されています。
さて、リニューアルオープンした今年2025年はどんなアートを見せてくれるのでしょうか?

みどころ
とにかく展示数が多くて選ぶのは難しいのですが、あくまでも個人の独断で選んだ作品を紹介します。
『Kit – set in – transit 』
テパパの5階のアート・ギャラリーに’足を踏み入れてまず目に飛びこんだのが、鉄パイプでできたベッドの部屋でした。
韓国生まれでNZ在住のヨーナ・リー(Yona Lee:1986 ~ ) によるこの作品、
ステンレススチール製のチューブを伸縮させ、連結することで複雑な構造を創り出し、また展示空間内で折り畳まれ、曲がり、応答するインストレーション。場所に応じ、柵や手すりといった視覚言語が借用され、ベッド、傘、ランプ、テーブルといった日用品が組み込まれることで、公共空間と私的空間との関わりを形作る。。。。
と、テパパのサイトで紹介されています。
とても面白い発想で美しい空間が作られていますよね。

この『Kit – set in – transit 』はシリーズの一つで、ベッドルームの他にバスルームやリビングルームなどがニュージーランドやオーストラリア、イギリスなどの美術館で展示されています。
もしかしたら、近い将来日本でもお目にかかることができるかもしれませんね。
『Huna: Kaitiaki o te Harakeke』『String Games』
ニュージーランドの固有植物 harakeke (ハラケケ)などの素材を織り合わせて織物を作る技術を、マオリ語で「raranga ( ラランガ)」と言います。ラランガ手法を用いて織られたクロークや籠などは、実用的な機能に加え、その織り方や模様には深い象徴的な意味が込められており、物語や歴史を伝える手段として機能しています。マオリ族にとってラランガは重要な文化的慣習です。
そのラランガの達人として名高いMaureen Landers (モウリーン・ランダース;1942年~)の二つの作品が展示されています。
一つは、思わず息を吞むほど美しいコンテンポラリーなマオリのクローク『Huna: Kaitiaki o te Harakeke』、そしてもう一つはネオンカラーの糸で紡いだ大型のあやとり『String Game 』です。
マオリ族の独特の文化と西洋美術の知識と実践が融合した見事なインストレーションは見ごたえがあります。


『Traffic Cop Bay』
Bill Hamond ( ビル・ハモンド;1947 – 2021 ) によるこの大型アクリル画は、クライストチャーチ近郊リトルトンの自宅近くの地域、トラフィック・コップ・ベイにちなんで名付けられました。
ビル・ハモンドは1989年にオークランド諸島を訪れ、そこで人間がいない原始的な森の中に生息している鳥、そして難破船などの景観に意表を就かれました。その後、生態学や歴史の守護者として、鳥の絵画を制作するようになりました。
現在ニュージーランドを代表するアーティストの一人に数えられるハモンドは、数々の鳥の作品を残していますが、その中でもこの『Traffic Cop Bay』は最高傑作品だと言われています。
時間の許す限り作品の前のベンチに座って、失われた楽園の醍醐味を味わってみてはいかがでしょうか。

他にも。。。
勿論、みどころは他にも沢山あります。
アート好きな人は最低1時間は取ってゆっくり楽しまれることをお勧めします。



大人も遊べるキッズコーナー
アートは観るだけでなくて楽しむもの!ということで、アートコーナーが設けられています。
それもただ色鉛筆で描くだけでなくて、影絵やフェルト布地で自分のストーリーを作って想像性を育んだりと、子供でなくても、大人でも十分に楽しめること間違いなしです。



テパパ博物館
名称 : Te Papa Tongarewa
設立 : 1998年2月14日
住所 : 55 Cable Street, Wellington 6011, NZ
開館日 : 10時~6時 クリスマス日を除き無休
入館料 : NZ 滞在者無料
海外在住者$35(48時間有効)
HP : https://www.tepapa.govt.nz/
あとがき
これまで二編に渡ってテパパ博物館のリニューアル・オープンしたアート・ギャラリーを紹介してきました。
アートはただ美しさを目で楽しむだけでなく、歴史や時代背景など見識を広める媒体でもあります。
是非、皆さんニュージーランドにおいでになったらテパパ博物館や最寄りの博物館・美術館に立ち寄ってみて下さいね。
*テパパのアートギャラリー第1編は↓をクリックしてご覧ください。
Ngā mihi
wonderer



















