のんびりゆっくりの日程後半のこぼれ話【家族でNZキャンプ周遊記2025年③】

せっかくニュージーランドに滞在するのであれば、キャンプ生活をして大自然の醍醐味を味わいたいと思う人は多いことでしょう。

そんな方のために、筆者家族の2024/25年のニュージーランド南島キャンピング周遊記の第三弾として、周遊後半の日程とこぼれ話などを紹介します。

kia ora

ニュージーランドでクリスマスホリディと言われる年始年末は、筆者家族では キャンプをしながら国内を周遊することが恒例となっています。2024年/25年は再び南島を回ってきました。
キャンプした所は、ネルソン・レイクス、ウェストコース ト、そしてアオラキ・マウントクック国立公園の三か所です。それぞれの場所でのキャンプ生活やアクティビティなどは第一編と第二編で紹介していますので、まだの方はこの機会に是非ご覧下さい。


この編では、第二編で紹介したアオラキ・マウントクック国立公園の前後の日程を中心にお届けしています。

キャンプは安上りな上にオーガニックで魅力的ですが、家から遠く離れたところで後戻りできないキャンプの旅となると、楽しいことばかりではなく色々なハプニングも起こります。
今回キャンプ周遊が5回目となる筆者家族は、キャンプ生活だけでなく移動についてもそれなりの計画を立てて臨みました。特に周遊後半ともなると疲れで無気力状態になることも想定して、スケジュールをかなりゆっくりに立てました。

こうした筆者の実体験が、ニュージーランドで家族でキャンプ周遊に興味がある方に参考になれば幸いです。

ここではウェストコーストのオカリトを出てアオラキ・マウント・クック国立公園でのキャンプ生活の日程を紹介します。
day 8 から始まっているのは、筆者家族はネルソン・レイクスで4泊、そしてオカリトで3泊しており通算で8日目となっています。 

楽しいキャンプ生活を行なうために、日程を組むに当たって次の点に気を付けました。

  • オカリトからマウント・クックまでの移動はゆっくりと
    車で普通に走ると6時間半の距離ですが、朝食やテントを畳む、そして到着後テントを張って夕食、移動中も見どころを楽しんだり、食糧品の買い出する時間を入れると1日で移動は無理、ということでモーテルに1泊して二日間かけて移動しました
  • 年末年始はワナカでのキャンプは避ける 
    人気スポットのワナカは年末は若者がカウントダウンを行うために集まるスポットの一つで、夜中も賑やかなため。実際に大晦日の晩はグループ同士の喧嘩で警察沙汰になっていました。
  • マウント・クックキャンプ場で個人の時間を設ける
    キャンプ生活が1週間を超え肉体的にも精神的にも疲れているので、4時前にはテントに戻り各自の自由時間を2時間ほど取りました。

day 8
朝食後テントを畳んで*1オカリトのキャンプ場を出発。フランツ・ジョセフ氷河ウオーキング後、移動中に偶然見つけた *2 Paringa (パリンガ)にあるサーモンファームで昼食。新鮮なサーモンは勿論、ウェストコースト名物のwhitebait ( シラス)のサンドイッチが美味しくてお薦め。宿泊先のハーストは大雨だった為、洗濯しながらホテルのレストランでビリヤードをしてのんびり過ごす。

*1 オカリトのキャンプ場やフランツ・ジョセフ氷河ウオーキングについてはこちらの記事をご覧下さい。

*2 Paringa (パリンガ)にあるサーモンファームのサイトはこちらを。
https://www.salmonfarm.co.nz

Day 9 
マウントクックに向けてハーストを出発。途中で滝を見るショートコースを歩く。正午にワナカで友人に会いランチ。年の瀬とあってとにかく人が多く、交通渋滞もひどくワナカでの食料品の買い出しをあきらめる。
ワナカを2時に出て、リンディス・パスの風景を楽しんだ後、3時半にオマラマのクレイクリフを歩く。200 万年にもわたる浸食作用で形成された尖った岩は圧巻。車の私有地の通行料として5ドルかかるが見る価値は充分。
オマラマから更に30分ほど運転して トワイゼルで食糧品を補充後、ようやく7時頃にマウント・クックのキャンプ場に到着。雨の中テントを張り遅い時間だったので、インスタントラーメンを食べて就寝。

day 10
3時間のフッカー・バレー・ウォーク
day 11(  元旦 )
午前中に30分のタスマン氷河見晴らし台ウォークをした後、テカポに移動し湖畔レストランでおせち料理替わりにサーモン丼や弁当定食を楽しんだ後、The Church of the Good Shepherd (羊飼いの教会)を見学。

*アオラキ・マウントクック国立公園でのキャンプ場やトレッキングについてはこちらを。

今度は、アオラキ・マウントクック国立公園から旅の最終目的地であるハンマー・スプリングまでの道のりです。

キャンプ生活が3カ所目のアオラキ・マウントクック国立公園以降は、キャンプをせずにホテルに泊まりました。理由は、*筆者家族は一回の周遊旅行でのキャンプは三ヶ所までに留めています。そうでないと疲れてキャンプ生活が辛くなってしまうからです。

実際にクライストチャーチのホテルに二泊、ハンマー・スプリングに一泊し、ただのんびりと過ごしました。ハンマー・スプリングでは温泉に浸かって疲れが癒されるので、我が家はいつも南島周遊の終わりに訪れています。

*以前家族でキャンプ周遊するコツを特集しています。詳しくはこちらを。

day 11 
マウントクックのキャンプ場で朝食、テントを畳んでクライストチャーチに向けて出発。車で1時間半ほどしたところのフェアリーで、店頭で10分ほど並んでニュージーランド一美味しいと評判のサーモンパイを食べる。サーモンとチーズがまんべんなく入っているにもかかわらず軽く、サクサクしたパイ皮と一緒に一気に平らげる。

Methven(メスベン)などが見える山側のルートを通ってクライストチャーチ入り。(シーニックドライブの標識が立っていましたが、正直言ってそれほど美しいとは思えませんでした。)モーテルにチェックイン後街中に出て夕食を取り、早く就寝。

day12

部屋で朝食を取った後に、美術館でアート観賞後ウィンドウ・ショッピングしてぶらぶらする。家族全員疲労が見えたので早々に部屋に戻りのんびりとくつろぐ。夕食はテイクアウトで部屋で食べる

day13
部屋で朝食を取った後に部屋をチェックアウト。知人と会ってお茶した後車で北上。土曜日の農家の青空マーケットなどに立ち寄りながらゆっくり運転し、目に入ったワイラパ地方のペガサス・ベイ・ワイナリーでランチ。イギリス田園調の庭でカウンターで買ったバゲットとチーズ、サラミがお洒落な藤のバスケットに並べられて、とても優雅なピクニックランチに。勿論ワインも美味しくいただき、その上安上り。
是非皆さんもお試しあれ!

*ペガサス・ベイ・ワイナリーの詳細
https://www.pegasusbay.com

ハンマー・スプリングのアコモデーションにチェックインした後に、温泉に浸かる。夕食もそこで取る。

day 14
部屋で朝食を取った後、ピクトンまで運転しフェリーで帰路につく。

2月に入り子供の学校も始まり、やっとホリディ気分が抜け日常生活に戻りつつあります。まだまだ書きたいことはありますが、これでクリスマスホリディのキャンプ周遊記は終わりにします。

次回はワイタンギ条約記念日にちなんで、久しぶりにマオリ族に関する記事を書こうかと思案しています。ご期待のほどを。

Ngā mihi
wonderer

ABOUTこの記事をかいた人

1997年にNZに渡航。以来住み心地がよく現在に至る。旅行、ホテル業界を経て現在は教育業界に従事。 趣味は、ガーデニング、アートと映画鑑賞、夏のキャンプ旅行。 パートナーと中学生娘とウェリントン在住。