筆者家族の2024/25年のニュージーランド南島キャンピング周遊記の第二弾になります。
今回は、世界遺産に指定されているニュージーランド随一の景勝地、アオラキ・マウントクック国立公園でのキャンプ生活と、山々や氷河を眺めながら歩く人気のトレッキングコースの体験記を紹介します。
❶ はじめに
kia ora
クリスマスホリディ恒例となりつつある我が家のNZキャンプ周遊の旅。2024年/25年は再び南島を回ってきました。
キャンプした所は、ネルソン・レイクス、ウェストコースト、そしてアオラキ・マウントクック国立公園です。
すでに前編で紹介したネルソン・レイクスとウェストコーストに続き、今度はアオラキ・マウントクック国立公園でのキャンプ生活と、フッカー・バレー・トラックとタスマン氷河見晴らしウォークの体験記を紹介していきます。
* ネルソン・レイクとウェストコーストのキャンプ生活についてはこちらを。
キャンプは安上りな上にオーガニックで魅力的ですが、家から遠く離れたところで後戻りできないキャンプの旅となると、楽しいことばかりではなく色々なハプニングも起こります。
今回キャンプ周遊が5回目となる筆者家族はそれなりの計画と準備をして臨んだつもりでしたが、それでも予想外のことが起こったりしました。
ニュージーランドでキャンプに興味がある方に参考になれば幸いです。
❷ マウント・クック国立公園ってどんなところ?

アオラキ・マウントクック国立公園は、ニュージーランドの南島カンタベリー地方に位置します。クライストチャーチとクイーンズタウンへ向かう道の中間あたりと言った方が分かり易いかもしれません。3000メートル級の山々が23も連なり、中でもニュージーランド最高峰のマウントクックは高さ3,724 メートを誇ります。マオリ語のアオラキは、雲を突き抜ける山を意味します。世界遺産に指定されており、神々しい山々の他にも、ミルキーブルーの氷河湖、氷河の水が流れる銀色の川など見どころは尽きません。
登山やトレッキング、星空観察などの沢山のアクティビティがあり世界中の人々が訪れ、宿泊施設も山小屋やバックパッカー、ロッジ、それから高級ホテルなどが揃っています。
❸ キャンプ場紹介
筆者家族は、アオラキ・マウントクック国立公園では Glentanner Parkという宿泊施設にテントを張って3泊しました。最初は、マウントクック・ビレッジのすぐ傍にあるD.O.C ( Department of Conservation : 環境保全局) 管轄の White Horse Campsite を検討しましたが、3泊するにはシャワーなどの施設が不十分という理由で、私営の Glentanner Park にしました。
結果的には、設備が整った Glentanner Parkでパワー無しサイトでも快適に、そして雄大な景観を楽しむことができてよかったと満足しています。

Glentanner Park のキャンプ場サイトの特徴や感想です。
- 雪山と湖の景観が楽しめる
アオラキ・マウントクック国立公園からわずか車で5分とロケーションが良く、雪を被った山々や目の前にはプカキ湖の景観が楽しめる - 充実した設備
キャビンがあるので、キッチンに鍋、食器などが揃っている他 BBQ施設もある。Wi-Fi無料、ラウンジで充電可能。シャワーは無料、洗濯4ドル

- かなり広い!
パワー有りサイトだけでも60個所、パワー無しは無限?
キッチンやトイレなどからそう遠くない場所を取るには早めに到着することをお勧め - 静か
宴会目的の宿泊客がいないので静か。
大晦日の夜もカウント・ダウンしている人がいたが全く騒がしくなかった - 食料を必ず持参
アオラキ・マウントクック国立公園には食料雑貨店がないので要注意。一番近いのはTwizel か Lake Tekapo


* Glentanner キャンプ場の詳細や予約
https://www.glentanner.co.nz/
*尚、子供連れでキャンプしながら旅するコツなどまとめて紹介しています。
こちらもご覧ください。
❹ トレッキング
アオラキ・マウントクック国立公園では、本格的な登山とまではいなかくても、数時間のトレッキングで雄大な景観を充分に味わうことができます。
筆者家族は三日間のキャンプ滞在中に、フッカー・バレー・トラックと、タスマン氷河湖見晴らし台ウォークをしました。どちらも雄大な山々と氷河を楽しめるのでお薦めします。
〇 フッカー・バレー・トラック

フッカー・バレー・トラック(Hooker Valley Track)は、アオラキ/マウントクック国立公園で最も人気のあるハイキングコースです。
全長10km、往復で通常3~4時間ほどかかるこのコースでは、3つのつり橋を渡りながら、山々の絶景は勿論、ミューラー氷河(Mueller Glacier)や氷河から流れてくるミルキーブルーの流れを見たりと見どころが沢山。しかも平坦な道のりで足場がよく家族向きです。

私たちは朝10時半にスタートし、終着地点のフッカー氷河湖ルックアウトのピクニック・テーブルでランチを取り、駐車場に戻ったのは2時半でした。
写真を取ったり休憩すると4時間はかかるので、いくら簡単なコースと言っても、やはりちゃんとした靴や水、食料など装備が必要です。
それから、繁忙期で駐車場は満杯だったため、ビレッジに近いところに車を泊めてそこから歩くことになりました。その分時間がかかることもご留意を。
途中で、現地の日本人ガイドが案内するツアーを見かけました。色々な情報が得られるので参加するのも一つの手だと思います。

〇 タスマン氷河湖見晴らし台ウォーク
タスマン氷河湖見晴らし台ウォーク ( Tasman Glacier View Walk ) は、その名の通りタスマン氷河の展望台まで歩きます。往復で約30分のショートコースですので、時間があまりない人にもお勧めです。

トラックはマウントクックビレッジから車で15分の、ブルーレイクスの駐車場から始まります。ショート・コースで簡単だと思いきや、ブルーレイクや美しい景観を眼下にかなりの数の階段を上ります。途中で挫折する人もいたほど。その代わり見晴らし台からのタスマン氷河湖の眺めは素晴らしものがあります。個人的にはフッカー氷河湖よりも楽しめました。
一般的言われるほどそう簡単なトラックではないので、適した靴を履くことをお勧めします。

❺ あとがき
アオラキ・マウントクック国立公園のキャンプ場とトレッキング情報だけで長くなってしまったので、前編で紹介したウェストコーストから、そして次の目的地のクライストチャーチやハンマー・スプリングスへの移動の模様は第三編で紹介しています。
是非併せてご覧ください。
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