Mānawatia a Matariki ! ( A happy Matariki ! )
ニュージーランドではもうすぐマタリキと呼ばれるマオリ新年を迎えます。
今年2025年は6月20日は、その先住民族マオリ族の文化を祝う祝日、マタリキホリディです。
マタリキ・ホリディ当日は勿論、これから全国各地の会場や学校でマタリキを祝う色々な催しが行われます。
そこで、是非皆さんもマタリキのワイアタ(歌)を歌ってみませんか?
この編ではマタリキのワイアタの中でも今人気の『Matariki e ara e 』を紹介します。
是非一緒に練習しましょう!
1. はじめに
kia ora
ニュージーランドの先住民族マオリが祝う新年をマタリキと言います。
元々マオリ族は明け方の東の空にマタリキ星団が現れる6~7月の間を新年として部族で祝っていました。
近年のマオリ文化の復興とともにこのマタリキも復活し、3年前の2022年には世界で初めて先住民族の文化を祝う祝日、マタリキ・ホリディが制定されました。
そして現在は全国各地でマタリキを祝い、マオリ族に伝承されるハンギ(料理)、ワイアタ(歌)、ハカ(踊り)、クラフトなど色々な催しが行われます。
そのマオリ族の伝統芸能の一つであるワイアタのマタリキを祝う歌として、『Matariki e ara e 』を取り上げています。
是非みなさん一緒に歌ってくださいね。
2. ワイアタ ♬『Matariki e ara e』
♬ 紹介
この『Matarik e ara e』 ( 日本語訳:マタリキ星団が空に昇る)では、マタリキの意味とそれからマタリキ星団を代表する9つの星の名が歌われています。
Rahera Davies ( ラへラ・ディビス)という女性が内務省に努めていた母親のリクエストに応じて10分間で作ったというこの『Matarik e ara e』は、またたくまにニュージーランド中で歌われるようになりました。今ではマタリキのワイアタとしてもっとも人気のある曲です。
まずは↓の動画をクリックして聞きながら、一緒に歌ってみて下さいね。
♬ 歌詞
Matariki
Matariki e ara e
Te mātahi o te tau
Te kohinga whetū
I te uma o Ranginui
E Pīataatamai mai ana
Whakaataata i te rangi
E tohu ana I te tau hou Māori e
Ko *Tupuānuku
Ko Tupuārangi
Waitī, Waitā
Waipuna ā rangi
Ururangi e
( repeat )
Ko Pōhutukawa e
Ko Hiwaiterangi e
Matariki e ara e
マタリキ
マタリキが空に上昇する
マオリ新年
明るく光る星団
*ランギヌイの胸に
輝きに満ちて
空に映える
マオリ新年が来たことを示す
*トゥプアーヌク
トゥプアーランギ
ワイティー、ワイター
ワイプナ・アー・ランギ
ウルランギ
(繰り返し)
ポーフトゥカワ
ヒワイテランギ
マタリキが空に上がる
★ 登場する星の名前紹介
ここでは歌の歌詞に登場するマタリキの9つの星について紹介します。
☆ Matariki (マタリキ)
マタリキ星団の中で最も明るい星(アルシオネ)。他の8つの星の母親であり環境と健康や幸福に反映、希望 をもたらし、人々を団結する。
☆ Tupuānuku (トゥプアーヌク)
農作物を司る
☆ Tupuārangi (トゥプアーランギ)
樹木やその果実や木の実、鳥を司る
☆ Waitī (ワイティー)
川や湖、そしてそこに生息する魚などの食物資源を司る
☆ Waitā (ワイター)
海とそこに生息する食物資源を司る
☆ Waipuna-ā-Rangi (ワイプナ・アー・ランギ)
雨を司る
☆ Ururangi (ウルランギ)
風を司る
☆ Pōhutukawa ( ポーフトゥカワ)
他界した人々の霊
☆ Hiwaiterangi (ヒワイテランギ)
望みを叶え新年の願望をもたらす
*また、歌詞中に出てくるランギヌイはマオリ神話で空の神様を指します。
詳しくはこちらをご覧下さい。
3. あとがき
この編ではマオリ新年マタリキを祝うワイアタ『Matariki e ara e 』を紹介しました。
個人的に好きなワイアタですが、皆さんはどうでしょうか?
近いうちに、マタリキのカラキア(祈り)も紹介したいと思っています。
それでは、Manatatia Matariki !
Ngā mihi
wonderer