Tēna kōutou
先日、ニュージーランドにいるからには一度は挑戦したかったこと、Abel Tasman National Park ( エイベルタスマン国立公園 ) のトレッキングについて書きました。
一日コースだったとは言え、長年の念願が叶い、あの体験は一生忘れることができないと思います。
話は大きく変わりますが、私が心の拠り所としている所に、Wellington ( ウエリントン)市内にあるテパパ博物館の5階のアートギャラリーがあります。残念ながら今は規模拡大に向けて閉まっていますが、最近まで、ギャラリーの入り口の壁にこう書かれてました。
とても質の悪い写真で申しわけないです。英語でこう書いてあります。
“Stare. It is the way to educate your eye, and more. Stare, pry, listen, eveasdrop.
Die knowing something. You are not here long.” Waker Evans, Photographer
「 よく観察しなさない。そして見る目を養いなさい。見るだけなく、詮索して、よく聞いて、聞き耳を立てて。。そうすれば死ぬまでには何かを得ているだろう。そして人生はそう長くはいないのだから。」
簡単に言うと、人生はそんなに長くはないのだから、今のうちに色々と楽しみなさいと言っているのだと解釈し、何だかいつも私自身に言い聞かせている事を示唆されているようで、思わず立ち止まって何度も読み返しました。
思い起こせば、1996年の今頃、日本で大学を出て以来一途に勤めていた会社を辞めてニュージーランドへ渡航しようかどうかと迷っていました。海外で暮らすことは子供の頃からの夢だったのですが、いざ実行に移すとなると心の踏ん切りがつかなかったのです。そんな私に、仲の良い友人の1人が「踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らないと損」と言ってくれたおかげで、私の迷いも吹っ切れて渡航に至りました。
最初は、ワーキングホリデーを利用してニュージーランドに一年間滞在。その間に私はニュージーランドに住む事に確信が持てたので、その後永住権を取得し現在に至っています。
勿論、海外暮らしをするという事には、決して楽な事ばかりだけでなく苦労する事も沢山あります。が、夢をあきらめてあのまま日本にずっと住み続けていたら、後々ずっと悔やみ続けた人生を送っていることと思います。
この踊る阿呆になることを勧めてくれた友人は、NZに遊びに来た際に「NZはいつも雲が出ている」と、とても印象的な言葉を残した人で、この私のブログの巻頭にも登場しています。
日本とNZと距離が離れて住んでいて彼女とはなかなか会うことができませんが、興味深い形をした雲を観たり人生の節目や何かある度に、彼女の事を思い出します。
彼女とは何か深い縁があるのでしょうね。こういう友人を大切にしたいと思うこの頃です。。。
Ngā mihi
wonderer