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来年末よりニュージーランドの市民権取得に、新たな『市民権テスト』が導入されることになりました。
その『市民権テスト』、一体どんなテストなのか気になりませんか?
そんな疑問に答えるべく、この編では『市民権テスト』の内容や、ニュージーランドの市民権の取得方などを紹介します。
はじめに
先月ニュージーランドでは、2027年後半から市民権付与申請者は『市民権テスト』を受けることになることを、Brooke van Velden|ブルック・ヴァン・ヴェルデン内務大臣(写真上)が明らかにしました。
テストの詳細については内務省がすでに現在検討を進めているそうです。
現在、市民権付与申請者は、ニュージーランド市民となることの責任と特権を理解していることを示す宣言書への署名が必要です。
その署名に加えてさらに『市民権テスト』を受けることは、「ニュージーランド市民権の価値、そして市民権を取得することの意味を改めて強調する」
と、内務大臣は記者会見の席で述べました。

NZ市民権取得方法
まず、ニュージーランドの市民権の取得について簡単に説明します。
ニュージーランドの市民権は次の三つの方法で取得することができます。
- 出生による取得
- 血統による取得
海外で生まれたが、出生時に少なくとも片方の親がニュージーランド市民である場合 - 市民権付与による取得
市民権取得資格
今回市民権テストを受ける対象は、上記の市民権付与による取得申請者です。
つまり、自身かもしくは親がニュージーランドで生まれでない人が市民権を取得する場合に当てはまります。
現在、市民権付与申請の条件として
- 少なくとも5年間の居住ビザ保持
- 基本的な英語能力
- 品行方正
- 年間240日以上(合計1350日以上)ニュージーランドに滞在
が挙げられます。
上記項目に加えて、来年後半からは『市民権テスト』が施されるという訳です。

市民権テストについて
ではいよいよ『市民権テスト』がどんなものなのか見てみましょう。
目的
『市民権テスト』の目的について、ブルック・ヴァン・ヴェルデン内務大臣は記者会見の席で次のように説明しています。
市民権を希望する人が、ニュージーランド国民が言論の自由などの権利、そしていかなる個人や集団も法の上に立つことはできないという原則など、市民としての責任と特権について十分な知識を持っていることを確認するため
該当者
前にも述べたように、この『市民権テスト』は2027年後半以降に市民権付与を申請する人、つまり自身かもしくは親がニュージーランドで生まれている以外の人が受けることになります。
ただし、16歳未満および65歳以上の申請者はテストを受ける必要はありません。
また現時点では所得水準に基づく免除は設定されていません。
内容
それでは『市民権テスト』では具体的にどんな質問が出るのでしょうか?
今回の発表では、詳細はまだ決まってないとしながらも、権利章典、人権、選挙権と民主主義の原則、ニュージーランドの政治制度、いくつかの犯罪行為、そしてニュージーランドのパスポートで海外旅行をする際の質問が含まれることが確定しています。
具体的には表現の自由、信教の自由、結社の自由、男女平等、差別からの保護、自由選挙などです。
勿論、*ワイタンギ条約に関する問題も含まれています。
*ワイタンギ条約の詳細についてはこちらを。
備考
その他に知っておくべきこととして、
- テストは20問の多肢選択式問題で構成。合格点は75%(20問中15問正解)
- テストはニュージーランド各地の会場で対面式のみで実施
(オンラインではAIを利用した解答が予想されるため) - テスト導入に先立ち、受験者が準備し合格できるよう、ガイドやその他の資料が提供
- 有料。金額は未定で、市民権申請の費用(大人が560ドル、15歳以下の子供が280ドル)とは別途。
- テストに3回失敗した場合、30日間待つ必要がある。ただし、テストを受けれるのは合計6回まで。
が挙げられます。

海外の市民権テスト
ニュージーランド政府は、『市民権テスト』の開発にあたり、オーストラリア、イギリス、カナダといった類似国で採用されているアプローチを参考にしているそうです。
ですので、来年市民権取得を考えている人はどんな問題が出されているか紹介します。
オーストラリア
オーストラリアの価値観や歴史に関する20問の多肢選択式試験が必須。オンラインでは模擬試験も利用でき、「ウェルカム・トゥ・カントリー(先住民の歓迎の挨拶)を行うことができるのは誰か?」や「アンザック・デーは何を記念する日か?」といった問題が出題。
イギリス
ほとんどの申請者が「英国生活」テストを受ける必要がある。「英国生活」テストはイギリスの伝統や習慣に関する24問の多肢選択式問題と英語能力の証明で構成。非公式のテスト対策ウェブサイトでは、ウィリアム・シェイクスピアとは誰か、プールやダーツは伝統的なパブのゲームかといった問題に加え、「ウェールズ統治法によってウェールズがイングランドと正式に統合された時、イングランドの統治者は誰だったか?」といったやや難易度の高い問題が出題。
アメリカ合衆国
多くの申請者が英語力と公民に関する2部構成のテストを受ける必要がある。公民テストは、全128問中20問が口頭で行われ、アメリカ合衆国政府の三権分立の仕組み、独立宣言の起草者、アメリカがベトナム戦争に参戦した理由などが盛られている。
(出展:https://www.1news.co.nz/2026/05/06/new-test-for-people-applying-for-nz-citizenship-by-granthttps://www.rnz.co.nz/news/politics/594625/what-you-need-to-know-about-new-zealand-s-new-citizenship-test-plans )
あとがき
こうして他の国の事情を見てみると、どうして今までなかったのか?とむしろ疑問が沸くくらい『市民権テスト』の実施は当然だと思います。
私自身はオーストラリアに住みたいとは思っていませんが、長年NZに住んでいると市民権を持ちたいと思うことがあります。永住権だけでも実際の生活にはまったく不便はなく不満はありませんが、自分自身を市民と呼びたいという気持ちの問題です。
ですので、日本人の二重国籍が禁じられていることがとても口惜しく感じます。
以前『世界で最も強いパスポートランク、NZ6位、日本38位。その決め手は?』で紹介したように、21世紀の国際化が進んだ時代に国籍が一つしか所有できないなんて、日本は世界の中でかなり遅れていると思うのです。
皆さんにも同調していただければありがたいです。
Ngā mihi
wonderer





















