世界の男女平等度 NZ6位 日本121位

Kia ora

このたび「Global Gender Gap Report 2026|グローバル・ジェンダー・ギャップ報告書2026年版」が発表され、ニュージーランドの男女平等度は145か国中5位、そして日本は117位という結果が出ました。

ニュージーランドは世界トップクラスの男女平等な国、日本はその逆で完全に男女平等の国ということになります。

男女平等度においてニュージーランドと日本は具体的にどう違うのか、また日本はどうして男女不平等なのか、その要因など詳しく説明していきます。

ジェンダー・ギャップ指数とは?

ニュージーランドと日本の男女平等度について説明する前に、男女平等度を測るジェンダー・ギャップ指数について簡単に紹介します。

ジェンダー・ギャップ指数とは、世界各国の男女格差が数値化された指標で、*世界経済フォーラムにより毎年発表されています。

指数はスコアは0から1(または0%から100%)の間でスコアとして表され、1(100%)に近いほど男女平等、0に近いほど完全不平等であることを示します。

今年2026年9月16日に発表されたジェンダー・ギャップ指数(GGI)レポートによると、ニュージーランドの指数は0.828、日本スコア0.670でした。
つまり、ニュージーランドの男女平等度は82.8%、日本は67%ということになります。

ジェンダー・ギャップ指数は次の4つの主要分野のデータを基に算出されます。

*世界経済フォーラム(WEF:World Economic Forum)
政治、経済、学術界などの世界的リーダーが連携し、世界や地域、産業のアジェンダを形成する官民連携の国際機関(非営利財団)。 特定の利益に縛られない中立的な立場で、世界情勢の改善やステークホルダー間の協力を促進、また、ジェンダー・ギャップの他にも「世界競争力報告書」を発表し、国際社会に大きな影響を与えている。
スイスのジュネーブに本部を置き、世界各国から首相や大統領、企業の最高経営責任者(CEO)、有識者などが集まり、地球規模の課題について議論を行う「ダボス会議」と呼ばれる年次総会を毎年1月にスイス・ダボスで開催することで広く知らている。


Impressions from the World Economic Forum Annual Meeting 2026 in Davos-Klosters, Switzerland, 19 January. Copyright: World Economic Forum/CHeeney

世界ランキングと総評

「世界ジェンダー・ギャップ報告書2026」は世界145か国が対象です。
見事トップに輝いたのはアイスランドでした。アイスランドは17年連続首位を保っています。

順位国名指標(%)
1アイスランド 93.0
2フィンランド 87.2
3ノルウェー 85.7
4ナミビア84.5
5イギリス84.2
6ニュージーランド82.8
7スウェーデン82.3
8オーストラリア81.9
9ドイツ81.7
10アイルランド81.4
96中国69.9
101韓国69.3
117日本67.0

ちなみに最下位はイラン、パキスタンに続いてチャドでした。

「世界ジェンダー・ギャップ報告書2026」によると、世界的な規模でのジェンダー・ギャップの指標は0.692で、指標1.000である完全な平等の達成にはさらに120年を要すると推定されています。測定される4つの分野の中では教育達成度が最も高く、逆に進展が最も遅い分野は政治分野で完全な平等を実現するには推定192~194年を要するとされています。

ニュージーランドの評価

ニュージーランドは去年より一つランキングを落としましたが、それでも世界6位と高い順位を維持しています。
どのような点で高い評価を得たのか、分野別の評価と総評を見ていきましょう。

  • 政治 53.4% 世界 5〜8 位前後
    NZが世界トップクラスの順位を維持する最大の原動力となっている分野。
    過去数年で国会および閣僚における女性比率が大幅に向上し非常に高い水準を維持。また、歴代の女性首相(ジャシンダ・アーダーン、ヘレン・クラークなど)の長期在任実績が評価のベースとして大きく貢献
ジャシンダ・アダーンNZ元首相
ジャシンダ・アダーン元NZ首相
  • 経済 69.2% 35〜40位前後
    世界全体と同様にNZにとっても完全に差を埋めるのが最も難しい分野の1つ。女性の労働力参加率や専門・技術職における女性の割合は高い評価を得ている一方で、管理的職業従事者(マネージャー層など)における男女比や、男女の賃金格差は5.3%と横ばい傾向がマイナスに。

  • 教育 99.9% 世界 1 位(他国と同率首位)
    識字率、初等教育、中等教育、高等教育(大学など)のすべての就学率において、男女間の格差はほぼ解消。NZを含め、先進国の多くでこの分野は100%に近いスコア(完全平等)を達成している。
  • 健康(Health and Survival)96.5% 世界上位
    出生時の性比(男女の出生バランス)や健康寿命の男女比を測定する分野ででは、教育分野と同様に、ニュージーランドでは統計的な格差がほとんど見られず、安定して高いスコアを維持

*経済と保健分野はわずか0.001(0.1%)の差の中に数か国が同率で並ぶ構造になっているため、~前後の順位と表示されています。

ニュージーランドは「教育」と「健康」で男女格差をほぼ解消しており、「政治」での女性進出が世界をリードしているものの、「経済」における指導的地位や所得の格差是正が男女平等格差に繋がっています。

日本の評価

一方日本の達成率は全体で67.0%で117位でした。
145か国の中での117位ですので、男女不平等な国の枠に入るかと思われます。

分野別の順位と状況は次の通りです。

  • 政治 10.5% 121位
    高市早苗首相の就任により、「国家元首の在任年数(過去50年間)」の項目が初めて加算され、スコアが前年から2ポイント上昇。が、内閣における女性閣僚の数が2名に減少したことや、衆議院議員選挙での女性当選者比率(約14%)の低さが足を引っ張り、劇的な順位改善には至らず依然として世界最低水準
高市早苗首相
高市早苗首相
  • 経済 60.9% 119位
    管理職や経営層における女性比率の低さ同じ仕事内容における男女間の賃金格差拡大、家事や育児の負担が女性に偏っている現状などが課題で、前年(112位)から後退
  • 教育 99.4 % 68位
    読み書き能力(識字率)や、高校までの初等・中等教育への就学率においては、男女格差がほぼゼロ(完全平等)の極めて高い水準を維持。が、大学や大学院など「高等教育」への進学率において依然としてわずかな男女格差が残っており、同率1位の多数の国から遅れを取る結果に。
  • 健康 97.3% 49位
    出生時の性比や健康寿命の男女比において、世界トップクラスの高い水準を維持

憲政史上初の女性首相、高市早苗政権が誕生したことで「政治」分野のスコアはやや改善したものの、劇的な順位上昇にはつながっていません。
「健康」や「教育」の分野で高い水準を維持している一方、「政治」と「経済」の2分野が全体の順位を大きく引き下げる構図が続き、前年の118位から順位を1つ上げたものの、依然として主要7カ国(G7)の中で最下位の低水準が続いています。

あとがき

日本の男女平等度は低いことはわかっているつもりでしたが、ここまで不平等であることに衝撃を受けました。
いくら何でも中国や韓国より低いなんて、と驚いた人も多いのではないでしょうか。

ニュージーランドでは求職覧に性別や年齢を明記することは差別に繋がり違法です。
応募する側も履歴書には性別や年齢、生年月日などを書く必要はなく写真を貼ることもありません。履歴書には、求人内容の職務にどれだけ自分の経歴やスキルが合っているかを書き自分をセールスするのみです。

先日日本で英語を使う接客業の仕事を見ていたら、性別の他に年齢制限40歳までと書いている求人が多数あり驚きました。ニュージーランドに長年住んでいるだけに、もう日本で生活はできないとひしひしと感じています。

悲しきかな。日本はもう少し何とかならないものでしょうか。。。

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